建物が建っていない空き地は、放置するとあっという間に雑草だらけになってしまいます。
雑草が生えると景観が悪化するだけでなくさまざまなリスクがあるため、空き地を所有している場合には適切な管理が必要です。
この記事では、空き地の雑草を放置することで起こるリスクや、効果的な雑草対策などをご紹介します。
▼ 物件情報が見たい方はこちらをクリック ▼
世田谷区の売買土地一覧へ進む
空き地の雑草対策は誰の義務?
雑草を放置するとさまざまなリスクが生じるため、空き地では適切な雑草対策をする必要があります。
では、空き地の雑草対策をおこなう義務は誰にあるのでしょうか。
雑草対策の義務は空き地の所有者にある
空き地の雑草対策は、所有者や管理者の努力義務とみなされます。
そのため、ご自身が空き地を所有している場合は、意識して雑草対策をおこなう義務があります。
所有している空き地は放置せず、定期的に状況を把握したうえで雑草対策を講じなければなりません。
自治体で条例が制定されているケースも
空き地の雑草対策には、法的な拘束力がないのが現状です。
そのため、管理を怠った場合は必要な措置を講じるよう命じることが認められている空き家とは異なり、空き地を放置していても法律で雑草対策を強制されることはありません。
しかし、自治体によっては空き地の雑草除去に関する条例を定めていることがあります。
条例の内容は自治体によってさまざまですが、代表的なものの1つが草刈り条例です。
空き地の雑草などが原因で起こる問題に対処するための条例で、空き地の雑草が近隣住民にとって問題となるレベルであれば、自治体は条例に基づいて所有者に指導や勧告ができます。
また、環境保全を目的として空き地管理条例を制定している自治体も少なくありません。
空き地管理条例が制定されている自治体でも同様に、空き地の雑草を放置していると指導や勧告を受ける可能性があります。
こうした各自治体での条例は、環境保全や衛生、防火、防犯を目的とし、空き地問題を対処するために定められています。
このような現状からも、空き家の雑草を適切に管理することは所有者の努力義務であるとの認識を持つ必要があるでしょう。
▼この記事も読まれています
売れない土地も手放せる!売れないときの対処方法などを解説
▼ 物件情報が見たい方はこちらをクリック ▼
世田谷区の売買土地一覧へ進む
空き地の雑草を放置するリスク
空き地の雑草を放置するとさまざまなリスクがあるため、適切な対策をおこなう必要があります。
ここでは、代表的なリスクをご紹介します。
不法投棄されやすくなる
空き地の雑草を放置する際の大きなリスクの1つが、不法投棄です。
雑草が生い茂った空き地では、雑草の中に何があるのかが外からわかりにくくなり、不法投棄の恰好の的になってしまいます。
もし不法投棄をされたら、捨てられたごみは空き地の所有者が処分しなければなりません。
1つでもごみがあると「この場所はごみを捨てても問題がない」と勘違いされ、不法投棄が増える恐れがあるため、迅速な対応が求められます。
捨てられたごみが腐敗した場合、悪臭や害虫により近隣住民へ迷惑をかけてしまうリスクもあります。
また、処分に費用がかかる粗大ごみや家電などが捨てられる恐れがあるなど、金銭的な負担を強いられるリスクもあります。
さらに、捨てられたごみから出た有害物質が土壌汚染を引き起こした場合、汚染除去にもお金と手間がかかってしまいます。
将来的に空き地を売却する際の価格にも影響が出るでしょう。
近所迷惑になる
不法投棄がされていない場合でも、雑草が生い茂っていると近所迷惑になる恐れがあります。
雑草が伸びると、蚊やゴキブリなどの害虫が集まりやすくなります。
景観が損なわれるだけでなく、害虫が近隣の家に入ったり近隣住民を刺したりして、トラブルに発展してしまうかもしれません。
害虫をえさにするネズミなどの害獣が集まってしまうケースもあるでしょう。
害虫や害獣は人間を刺したり噛んだりなどの直接的な被害だけでなく、雑菌やウイルスを周囲にばらまく恐れもあります。
また、雑草そのものが近隣住民の迷惑になるケースもあります。
空き地の雑草が道路や隣の敷地まで伸びて実害が出た場合、近隣住民に訴訟されてしまうかもしれません。
さらに、雑草のなかにキク科やイネ科の植物があった場合、花粉症などのアレルギー症状を引き起こし、健康被害を出すこともあります。
土地の価値が下がる
雑草が生い茂った土地は買い手の購買意欲が下がるため、売却時の価格が下がってしまう恐れがあります。
同じ空き地であっても、雑草が生い茂った土地ときれいに管理された土地では、後者のほうがより魅力的に見えるでしょう。
また、もし不法投棄で土壌が汚染された場合、空き地の価値はさらに下がってしまいます。
空き地をより高値で売却するには、売却前の雑草の処理はもちろん、所有中の管理も重要です。
▼この記事も読まれています
現金で土地を購入!現金購入でかかる費用などを解説
▼ 物件情報が見たい方はこちらをクリック ▼
世田谷区の売買土地一覧へ進む
空き地の雑草対策
前述のとおり、空き地の雑草を放置するとさまざまなリスクがあるため、適切な対策が必要です。
効果的な雑草対策をご紹介します。
除草剤を使用する
すでに空き地に雑草が生えている場合は、除草剤を使用して根から雑草を枯らしましょう。
除草剤は価格もリーズナブルで、ドラッグストアやホームセンターなどで購入できます。
雑草を枯らすには、根から枯らす液体タイプの「茎葉処理型除草剤」を使用するのがおすすめです。
ただし、茎葉処理型除草剤は土に残された種子まで枯らすことはできません。
残された種子が育たないようにするには、粒状タイプの「土壌処理型除草剤」を使うと良いでしょう。
これらの除草剤を使用する際には、身体にかかったり目や口に入ったりするのを防ぐため、長袖と長ズボンを着用し、マスクや保護メガネを装着するのがおすすめです。
また、周囲の土地に除草剤が飛散してしまう恐れがあるので、風の強い日には使用を避けるなど、近隣住民に迷惑をかけないよう注意しましょう。
防草シートを使用する
除草剤で雑草を枯らしても、そのまま放置するとまた雑草が生えてきてしまいます。
一度雑草を枯らした空き地で雑草が生えてくるのを防ぐには、防草シートを使用しましょう。
防草シートとは遮光性の高いシートのことで、光をさえぎって植物の光合成を阻害するほか、飛んできた種子が根付くのを防ぐ効果もあります。
防草シートにもさまざまな種類があるため、使い勝手や効果を確認してから購入すると良いでしょう。
とくに確認しておきたいポイントが耐久性です。
防草シートは屋外で使用するものなので、耐久性が低いものを選ぶとすぐに破れて効果が減少してしまう恐れがあります。
また、水はけが悪いとカビが発生する恐れがあるため、透水性のものを選ぶと良いでしょう。
コンクリートで舗装する
雑草対策をより強化するには、コンクリートで舗装するのがおすすめです。
コンクリートで空き地を舗装すれば駐車場としても利用できるため、雑草対策をしながら土地活用ができます。
ただし、一度コンクリートで舗装すれば雑草が生えてこないわけではなく、経年劣化や地震でひびが入るとそこから雑草が生える可能性があります。
また、コンクリート舗装は防草シートと比べると、撤去するのに高額な費用と手間がかかる点にも注意しましょう。
▼この記事も読まれています
土地の「整地」とは?その種類やかかる費用をご紹介
▼ 物件情報が見たい方はこちらをクリック ▼
世田谷区の売買土地一覧へ進む
まとめ
空き地の雑草対策に法的な拘束力はありませんが、条例を定める自治体も増えており、雑草対策は土地の所有者の努力義務とされています。
雑草を放置していると不法投棄や近隣トラブルなどさまざまなリスクがあるため、適切に対策しましょう。
空き地の雑草対策には、除草剤や防草シート、コンクリート舗装がおすすめです。
▼ 物件情報が見たい方はこちらをクリック ▼
世田谷区の売買土地一覧へ進む
株式会社リードホーム スタッフブログ編集部
都心・城南エリアで土地・一戸建・マンションをお探しの方のために結束したファミリータイプ住宅売買の専門集団です。目黒区・港区・渋谷区・世田谷区・品川区・大田区の居住用物件のみに特化しております。ブログでは不動産売却などの記事をご提供します。