
マイホームの購入に向けて住宅ローン減税を活用したいものの、新しく設定された複雑な省エネ基準の要件にお困りではありませんか。
令和6年からの制度改正によって、控除を受けるための条件が厳格化されており、要件を満たさないと減税の恩恵を受けられなくなります。
本記事では、住宅ローン減税改正でおさえておきたいポイントや、断熱等級および一次エネルギー消費量等級の基礎知識について解説します。
後悔のない家づくりをして、制度を活用したいとお考えの方は、ぜひご参考になさってください。
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住宅ローン減税の改正でおさえておきたいポイント

住宅ローン減税の適用を受けるには、改正後の必須要件や変更点について、正しく理解する必要があります。
まずは、令和6年以降の適用条件や、借り入れ限度額のシミュレーションについて解説していきます。
要件変更の背景と目的
令和6年1月以降に建築確認を受ける新築住宅では、住宅ローン減税を利用するために、省エネ基準への適合が必須となりました。
省エネ基準適合とは、断熱等級4以上かつ、一次エネルギー消費量等級4以上を満たす住宅のことです。
変更の背景には、2050年のカーボンニュートラル実現を見据え、2025年4月から始まる省エネ基準適合義務化への制度整備があります。
なお、2023年12月31日までに建築確認を受けた物件には経過措置があり、借り入れ限度額2,000万円、控除期間10年が適用されます。
借り入れ限度額と控除額
令和6年と令和7年の入居分では、省エネ性能に応じて借り入れ限度額が4区分に分かれ、控除率0.7%で13年間の控除が受けられます。
具体的には、住宅の性能ごとに、次のような借り入れ限度額が設定されています。
長期優良住宅・低炭素住宅
●一般世帯:4,500万円
●子育て世帯・若者夫婦世帯:5,000万円
ZEH水準省エネ住宅
●一般世帯:3,500万円
●子育て世帯・若者夫婦世帯:4,500万円
省エネ基準適合住宅
●一般世帯:3,000万円
●子育て世帯・若者夫婦世帯:4,000万円
基準非適合住宅
●借り入れ限度額:0円(減税対象外)
たとえば、上限が5,000万円の場合は年間最大35万円、4,000万円なら最大28万円が目安となります。
なお、子育て世帯は19歳未満の子がいる世帯、若者夫婦世帯は夫婦のいずれかが40歳未満で、いずれも12月末時点で判定されます。
必須証明書の取得手順
住宅ローン減税を申請する際は、省エネ基準に適合していることを示す、公的証明書の写しを確定申告時に提出する必要があります。
主な書類は、登録住宅性能評価機関が発行する建設住宅性能評価書、または建築士などが発行する住宅省エネルギー性能証明書です。
建設住宅性能評価書があれば、断熱性能と一次エネルギー消費量の等級を1枚で確認でき、評価書がない場合でも性能証明書があれば申請できます。
なお、書類の準備は契約段階から進め、発行可否や手数料を早めに確認しておくようにしましょう。
引渡し時に書類を受け取り、入居翌年の確定申告期限までに揃えれば、手続きを落ち着いて進められます。
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断熱等級の基礎知識とUA・ηAC値の見方

前章では、減税の必須条件について述べましたが、基準を満たすための数値も気になるのではないでしょうか。
ここでは、断熱等級の仕組みやUA値とηAC値といった、指標の見方について解説します。
UA値と等級の関係性
UA値は外皮平均熱貫流率のことで、壁や窓から逃げる熱量を面積で平均し、住宅全体の断熱性能をW/㎡Kで示した数値です。
数値が小さいほど熱が逃げにくく、断熱等性能等級を判断する基準のひとつとなります。
等級4は省エネ基準の目安であり、令和6年以降の住宅ローン減税を受けるための基準として意識しておきましょう。
等級4の目安となるUA値は地域区分で異なり、北海道などの区分1・2では0.46、東京を含む区分4~7では0.75や0.87が目安とされています。
UA値は外皮面積や仕様で決まるため、間取りや設備が具体化するほど数値も安定し、比較の材料として活用しやすくなります。
ηAC値の役割と計算
ηAC値は、冷房期の外皮平均日射熱取得率を示す指標で、夏の日射がどの程度室内に入り、冷房負荷へ与える影響を表します。
窓の遮熱性能や日よけの有無で数値は変わり、同じ間取りでも日差しの入り方によって体感温度に差が出ます。
計算では方位ごとの窓面積やガラスの種類、ひさしや外付けシェードの効果を考慮し、日射の影響を整理しましょう。
Low-E複層ガラスや遮熱フィルム、外付けブラインドを採用すると、方位に応じた対策がしやすくなります。
また、通風計画と組み合わせれば日射を抑えつつ熱を逃がせるため、冷房効率が高まり夏も快適に過ごしやすくなります。
設計ポイントとコスト
等級4以上を目指すには、断熱材を隙間なく施工し、熱が伝わりやすい熱橋をできるだけ減らすことが基本です。
とくに、窓は熱の出入りが大きいため、樹脂サッシや複層ガラスを選び、方位に合わせて大きさを調整すると効果が高まります。
さらに、ひさしや外付けブラインド、植栽などで日射をコントロールすることは、ηAC値の改善にもつながります。
コストは仕様によって変わりますが、予算に応じて段階的に取り入れることで、家計と光熱費の両面でメリットを感じやすくなるでしょう。
性能と間取りをバランスよく整えることで、一年を通して快適に暮らせる住まいを実現しやすくなります。
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省エネ性を左右する一次エネルギー消費量等級

ここまで、断熱性能について解説しましたが、あわせてエネルギー消費の評価基準もおさえておきましょう。
最後に、一次エネルギー消費量等級の定義や、認定制度の活用方法について解説していきます。
消費量と共通単位
一次エネルギー消費量は、電気やガスなどを熱量に換算し、住宅全体のエネルギー使用量を共通の尺度で比べる指標です。
対象は冷暖房や給湯、換気、照明などで、設備効率が高いほど数値に反映されます。
単位はMJ/㎡年で、床面積1㎡あたりの年間消費量として示されるため、広さが異なる住宅でも比較しやすいのが特徴です。
たとえば、年間消費量30,000MJ、延べ床面積100㎡なら、300MJ/㎡年と計算できます。
なお、一次エネ等級4が省エネ基準の目安となるため、断熱等級とあわせて確認すると、性能バランスを把握しやすくなります。
評価ソフトの概要
等級の計算は、国の基準に沿った評価プログラムや民間ソフトを使い、設計内容を早い段階から数値で確認します。
地域区分や床面積、外皮性能にくわえ、設備の型番や効率値を入力することで、精度の高い結果が得られます。
とくに、冷暖房や給湯設備は方式で数値に差が出やすいため、仕様を早めに決めておくと良いでしょう。
換気設備や照明も評価対象となるため、LED照明や高効率な換気ファンの採用が省エネ性向上につながります。
また、太陽光発電などの創エネ設備を取り入れれば消費量を抑えやすくなり、家計収支計画も立てやすくなります。
基準判定と支援制度
省エネ基準への適合確認は、設計段階で外皮性能と一次エネルギー消費量を計算し、図書として整理するのが基本です。
住宅ローン減税を利用する際は、基準を満たすだけでなく、必要な証明書を受け取り保管しておくことが重要です。
引渡し時に書類を確認し、入居翌年の確定申告で添付すれば制度を円滑に活用できます。
また、性能向上計画認定や長期優良住宅、低炭素住宅の認定を検討すると、税制や融資面での選択肢が広がります。
なお、自治体の補助制度は時期で内容が変わるため、契約前に確認し、無理のない範囲で活用を検討しましょう。
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まとめ
令和6年以降の住宅ローン減税では、省エネ基準への適合が必須となり、性能に応じた借り入れ限度額の違いや必要書類の確認が重要です。
断熱性能を示すUA値やηAC値を理解すれば、快適に暮らせる物件選びや設計がしやすくなります。
一次エネルギー消費量等級も確認し、証明書の準備まで計画的に進めることで、将来の家計にもゆとりを持たせやすくなります。
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株式会社リードホーム
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