地震・台風・津波など、毎年のように災害が起こる日本。
各自治体では万一のときに備え、さまざまな防災対策にをおこなっています。
しかし一番大切なのは、市民一人ひとりが防災意識を持って対策に取り組み、日頃から備えておくことです。
日常的に自分が住んでいる地域のことをよく知り、身の安全を確保するためにどうすべきかを考えておきましょう。
今回は、港区のハザードマップや防災に対する取り組みについてまとめました。
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弊社へのお問い合わせはこちら港区の防災の取り組みは?港区の特徴とは?
港区は中央区・港区と並んで東京都心3区に数えられる地域です。
人口は26万986人、世帯数は14万8046世帯(2020年8月1日)。
港区全体は交通の便が良く、JR品川駅・新橋駅・浜松町駅などは利用者が多い駅です。
JR以外に各路線地下鉄が走っており、仕事でもプライベートでも移動しやすいエリアといえます。
買物や病院などの日常生活もしやすく、労働人口も多いのが特徴です。
隣接する他区との位置関係は次の通りです。
●北側:新宿区
●東側:江東区
●西側:渋谷区
●南側:品川区
港区内は大きく分けて次の5地区に分かれており、それぞれ特徴や雰囲気が大きく異なります。
●赤坂地区
●芝地区
●麻布地区
●高輪地区
●芝浦港南地区
赤坂地区は高級マンションや高級住宅が立ち並び、財界人や芸能人も多く住んでいるエリアで、戦後から続く華やかな繁華街でもあります。
芝地区はオフィスビルがたくさん立ち並び、日本のビジネスの中心地の1つともいわれています。
麻布地区は各国の大使館が多く、国際色豊かなエリアですが、細い道に入れば住宅街も多い地域です。
高輪地区は高級住宅街として栄えており、有名私立学校が集まる文教地区でもあります。
芝浦港南地区は海に面したベイエリアで、港区の中では自然に囲まれた数少ない地域です。
このように、港区の中でも地区によって地形や環境に特徴があり、災害リスクもそれぞれ異なります。
港区は多くの地域が台地の上に位置しており、比較的地震に強いエリアといわれています。
しかし海が近いこともあり、沿岸部では津波や液状化などの被害が心配されます。
想定被害が少ない地区に住んでいたとしても、通勤・通学途中に被災して帰宅困難になる可能性があります。
自宅は比較的新しくて頑丈でも、周囲の古い家屋が倒壊して火災が起こり二次被害に見舞われることもあるかもしれません。
このような状況を踏まえ、日頃から自分が住んでいる地域の災害リスクをしっかり把握しておきましょう。
万一のときの避難経路を確認しておくなど、防災対策をしっかり取っておくことが大切です。
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港区の防災の取り組みを知ろう!ハザードマップとは?
防災に取り組む上で必ず確認したいのが、ハザードマップです。
ハザードマップとは被害予測地図ともよばれていて、災害が発生した際に危険と思われる地域や避難所などを地図にまとめたものです。
ハザードマップを参考に、もっとも被害予測が大きいエリアを通らずに避難できる経路を確認しておくことが大切です。
しかし災害と一言でいっても、その種類はさまざま。
災害の種類によって、被害が出やすい地区も異なります。
そこで港区では、災害ごとに次の4種類のハザードマップをホームページで公開しています。(各地区総合支所の協働推進課及び、各担当窓口でも配布されています。詳しくは区の公式HPをご確認ください。)
●津波ハザードマップ
●液状化マップ
●地震による揺れやすさマップ
●大雨による浸水ハザードマップ
詳しくはこちら|港区公式HP「ハザードマップ」
これらのハザードマップは、港区津波・液状化シミュレーション結果をもとに作成されています。
津波ハザードマップには、防波堤や水門などの防潮施設が健全に機能した場合・しなかった場合の2つのケースを想定した地図が記載されています。
液状化マップは、「液状化の可能性が高い地域・可能性がある地域・可能性が低い地域」の3段階に分けて記載されています。
揺れやすさマップでは、東京湾北部直下型地震(マグニチュード7.3)が発生した際の計測予測震度を確認できます。
浸水ハザードマップは、下水道や河川の排水能力を超過する激しい雨が降った際に浸水が発生する地域を予測した地図で、区内全域・芝九・麻布地区・赤坂地区・高輪地区・芝浦港南地区に分けて公開されています。
それぞれのハザードマップには避難建物や施設の一覧も記載されているので、しっかりと確認し、避難経路を確認しておきましょう。
また住宅からの避難経路だけでなく、通勤・通学中に災害が起こった際の帰宅経路や避難経路も確認しておきましょう。
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港区の防災の取り組みにはどんなものがある?
港区では、さまざまな防災対策に取り組んでいます。
港区防災対策基本条例とは?
港区の防災対策の基本理念と共に、区・区民・事業者が取り組むべき基本的事項を定めた条例です。
パンフレットには、区民の責務としてすべき災害への備えがまとめられています。
具体的な方法として、次の内容が記載されています。
●非常備蓄品の準備や家具の転倒防止
●防災に関する知識と技術習得
●高層住宅の震災対策
●地域の防災対策活動への協力・参加
「防災に取り組むにあたって何をしたらよいのか分からない!」という方は、まずこのパンフレットをみるとよいでしょう。
港区が防災に強い街づくりのためにおこなっていること
港区防災街づくり整備指針では、港区全域の災害リスク調査の結果から見えてきた課題として次の3点を挙げています。
●地震発生時に建物倒壊や延焼が拡大する可能性の高い地域・安定度の低い急傾斜地域が存在している
●液状化の可能性が高い地点が含まれる区域が、沿岸部を中心に区内に広がっている
●地震の際に津波による浸水が予測される区域が沿岸部に、また、大雨の際に浸水が予測される区域が区内各所に広がっている
これらを踏まえて、港区では地震災害に強い街づくり・水害に強い街づくりを目指す「防災街づくりの地区別構想」を策定。
地区別に目指すべき防災街づくりの方針や、その実現に向けた施策が分かりやすくまとめられています。
お住まいの地域が被災した際にどんな問題が発生する可能性があるか、防災対策の一環として確認しておくことをおすすめします。
港区防災アプリの発信
港区では、iPhone向け・Android向けに港区防災アプリを無料配信しています。
各ストアで公開されているので、スマートフォンをお使いの方はぜひダウンロードしておきましょう。
アプリ内では次のコンテンツが確認できます。
●防災マップ:各ハザードマップや区民避難所など確認できるほか、現在地の表示と目的地までをルート検索でき)
●地区別防災マップ:芝・麻布・赤坂・高輪・芝浦港南の地区別防災マップを確認できる
●水位・雨量情報をリアルタイム確認できる
●安否情報:災害時にメールやSNSを活用して安否情報を連絡できる
●防災情報:港区防災情報メールを確認できる※言語は日・英・中・韓に対応
●防災ガイド:港区が作成した防災に関するパンフレットをPDFで確認できる
●リンク集:災害用伝言ダイヤル紹介や公共交通機関ホームページのまとめ
●その他、ブザーやライト点灯などの端末との連動機能ツール
いざというときに慌てないよう、使い方や情報の確認方法を事前にシミュレーションしておくとよいでしょう。
要チェック|港区 戸建一覧
まとめ
港区にお住まいの方向けに、港区の防災に対する取り組みについてご紹介しました。
災害時の被害を最小限に食い止めるには、区の対策だけでなく、区民一人ひとりが防災意識を持って対策に取り組むことが重要です。
今回ご紹介したハザードマップを中心に、いま一度防災について考えてみることをおすすめします。
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