住宅を購入する際、設備などに不具合がないか不安になることもあるのではないでしょうか。
そんな時は、インスペクションによる専門家の診断を受けることで、不安を取り除くことができるでしょう。
そこで今回は、新築住宅におけるインスペクションの重要性とメリット・デメリット、実施するタイミングを解説します。
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新築住宅におけるインスペクションの重要性
「インスペクション」とは、ホームインスペクター(住宅診断士)と呼ばれる専門家による、建物の不具合や劣化具合の調査のことです。
1970年代にアメリカで始まり、2000年代になってから日本でも実施されるようになりました。
2018年4月からは中古住宅の流通を促進するために、不動産会社によるインスペクションの説明が義務化されています。
そのため、中古住宅を購入する際におこなうイメージが強いインスペクションですが、新築住宅でもその重要性が注目されつつあるのです。
新築住宅でもインスペクションが必要な理由
安心安全なマイホームを提供するために、日本ではさまざまなルールが設けられています。
しかし、ルールをしっかりと守ったからといって、不具合をすべて防げるわけではありません。
わずかな手違いや不備、建材の劣化などにより、新築住宅にも何らかの不具合が生じている可能性があります。
不具合を見逃したまま購入すると、近い将来、大規模な修繕が必要になるかもしれません。
その修繕の費用がかかるだけでなく、不具合によってケガをすることもあるでしょう。
新築住宅の性能について客観的な評価を得るために、インスペクションを実施する方もいらっしゃいます。
インスペクションを実施するインスペクターは専門的な知識を有するため、専門家かつ第三者の立場から、住宅の評価を得ることが可能です。
新築住宅のインスペクションで見つかった不具合の例
新築住宅のインスペクションでは、実際に「床下に水がたまっていた」「換気扇のダクトが外れていた」「アースが未接続だった」などの不具合が見つかったことがあります。
床下に水がたまった状態が長く続くと、木材が腐ったり、カビが生えて健康に悪影響を及ぼしたりします。
換気扇のダクトが外れたまま使用した場合は、本来なら外に排出されるはずの空気が天井裏にたまり、さまざまな不具合の原因となるでしょう。
また、アースの未接続は、湿気や落雷などで漏電が生じると命を落とす可能性があるため、危険な状態です。
これらは、いずれも大きな事故につながりかねない不具合といえるでしょう。
このようなことから、わずかな手違いから生じる大きな事故を未然に防ぐために、新築住宅のインスペクションは重要だといえます。
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新築住宅でインスペクションを実施するメリット・デメリット
新築住宅でインスペクションを実施する大きなメリットは、大事故につながる前に不具合を発見できることです。
しかし、それ以外にも次のようなメリットが得られます。
メリット①:早い段階で状態が明らかになる
新築の注文住宅でインスペクションを実施し、不具合が見つかった場合は、引き渡し前に修繕を求めることができます。
購入前の建売住宅であれば、不具合の程度によっては購入をキャンセルすることも可能です。
早い段階で住宅の状態が明らかになると、品質の高い新築住宅を取得するための選択肢が増えます。
メリット②:引っ越し前に修繕を終えられる
引き渡し後、もしくは購入後に不具合が発覚した場合、生活している家に業者を入れなくてはなりません。
修繕の規模によっては、いったん自宅を離れ、賃貸物件やホテルで暮らす必要も生じるでしょう。
引っ越し前に新築住宅のインスペクションを実施すると、これらの負担を省くことが可能です。
生活中の自宅に業者を入れることに抵抗のある方や、不要な手間を省きたい方にはメリットになります。
メリット③:安心感を得られる
インスペクションを実施するのは、しっかりと講習を受けた専門家です。
不具合が見つからなかった場合、その住宅は専門家の立場から見ても質の高い住宅であるといえます。
万が一、不具合が見つかった場合でも、必要な修繕を加えることにより、質の高い状態での引き渡しが可能です。
質の高さが明らかになると、入居後も安心して暮らせるでしょう。
新築住宅でインスペクションを実施するデメリット
新築住宅でインスペクションを実施すると多くのメリットを得られますが、いくつかデメリットも生じます。
まず、挙げられるのは費用がかかることです。
新築住宅のインスペクションは、タイミングや実施回数、住宅の構造や広さ、検査の範囲などによって異なります。
そのため、一概にいくらであるとはいえませんが、一戸建て住宅の場合は5万~7万円が目安です。
新築住宅の建築や購入には多額の費用がかかるため、金銭的に実施が難しいこともあるかもしれません。
また、インスペクションには時間もかかります。
修繕を求める場合は引き渡しが大幅に遅れ、予定していた日時に間に合わなくなることもあるでしょう。
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新築住宅でインスペクションを実施すべきタイミング
新築住宅が注文住宅である場合は、設計から完成まで立ち会うことが可能です。
しかし、建売住宅の場合はすでに完成している住宅を購入することが多いため、インスペクションを実施するタイミングは限られてしまいます。
そのため、新築住宅が注文住宅か建売住宅かによって、インスペクションを実施すべきタイミングは異なります。
注文住宅の場合
注文住宅の場合は、以下のように複数回インスペクションを実施すると安心です。
●基礎の配筋後
●構造躯体の金物取り付け後
●断熱材施工後
●外壁下地合板施工後
●建物完成から引き渡しまでの間
住宅の建築では、工事が進むうちに見えなくなる部分があります。
見えなくなってからインスペクションをおこなうと、不具合の発見が難しくなってしまうかもしれません。
設計から完成まで関われるという注文住宅のメリットを生かし、隠れてしまう部分が見えているうちに、インスペクションを実施することをおすすめします。
ただし、建築中の住宅で複数回のインスペクションを実施する場合は、追加費用がかかることがほとんどです。
費用や時間の都合上、どうしても複数回実施できない場合は、完成から引き渡しまでの間に実施することをおすすめします。
建売住宅の場合
建売住宅の場合は、購入申込書の提出後、売買契約の締結までの期間でおこなうのが良いでしょう。
売買契約の締結後にインスペクションをおこなうと、重大な不具合が見つかっても、購入を白紙に戻しにくくなります。
購入申込書は購入の意思を示す書類ですが、法的な拘束力がないため、不具合が見つかった際に撤回することも可能です。
ただし、購入申込書の提出を怠ると、インスペクションの手続きをしているうちに、ほかの方がその住宅を購入してしまうおそれがあります。
不具合があっても購入したいと考えている場合は、売買契約締結後、引き渡し前の買主検査で実施しても良いでしょう。
契約締結後にインスペクションを実施し、不具合が見つかった場合は、修繕が終わるまで精算と引き渡しをおこなわないことが大切です。
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まとめ
中古住宅の売買で実施するイメージのあるインスペクションですが、近年、新築住宅の売買でも重要性が注目されつつあります。
新築住宅でインスペクションを実施すると、購入前や引き渡し前に不具合を見つけられるため、安心して入居できる点がメリットです。
注文住宅の場合、複数回もしくは完成後から引き渡し前まで、建売住宅の場合は購入申込書提出後から売買契約締結前までに、インスペクションをおこなうのが良いでしょう。
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株式会社リードホーム スタッフブログ編集部
都心・城南エリアで土地・一戸建て・マンションをお探しの方のために結束したファミリータイプ住宅売買の専門集団です。目黒区・港区・渋谷区・世田谷区・品川区・大田区の居住用物件のみに特化しております。ブログでは不動産売却などの記事をご提供します。