理想的な土地を探している最中に、敷地内や敷地の近くに電柱が存在するために、気に入った土地であっても購入を断念するケースは少なくありません。
たしかに電柱は悪いイメージを持たれがちですが、実はメリットも存在するため、電柱があるだけで購入を断念してしまうのはもったいないことです。
この記事では、敷地内や近くに電柱がある土地を購入する際のメリットやデメリットを解説します。
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土地を購入する前に要チェック!そもそも電柱とは?
日常的に目にする電柱ですが、一口に電柱と言っても種類が複数あるのはご存じでしょうか。
種類によって管理者が異なるため、敷地内に電柱がある土地を購入する前には管理者を把握したうえで調査する必要があります。
土地を購入する前に知っておきたい、電柱に関する情報をご紹介します。
電柱とは
一般的に「電柱」と呼ぶときには、以下の2つの総称を指すケースが多いです。
●電力柱
●電信柱
電力柱は、電力会社が道路や敷地に設置し、家庭や施設へ電気を供給するためのものを指します。
一方、電信柱は通信会社が電話回線や光ケーブルを家庭や施設などにつなげるために設置しているものです。
電力柱と電信柱は管理者も用途も異なりますが、見た目が良く似ていることもありまとめて「電柱」と呼ばれるケースが多いです。
電柱の管理者を確認するには
敷地にある電柱の管理者を確認するには、電柱に付いている管理プレートを確認しましょう。
電力柱と電信柱は見た目が似ているため判別が難しいものの、電柱には管理者を示す管理プレートが付けられているのでプレートを見れば管理者がわかります。
ただし、都市部ではスペース節約のために電力柱と電信柱の両方の機能を持つ電柱が設置されているケースが多くあります。
一つの電柱が2つの機能を持つ場合、2つの管理プレートが上下に付いています。そのうち、どちらのプレートがどの企業のものであるかは地域によって異なります。
電柱がある土地を購入する前の調査
敷地内もしくは前面道路に電柱がある土地を購入したいと思ったら、電柱の管理者に調査をおこなう必要があります。
調査の際には電柱に付いている番号や記号を確認し、電柱を管理する電力会社や通信会社に問い合わせましょう。
買主と管理者の間で補償契約や取り決めが必要な場合や、再建築する際に協議が必要になるかどうかを確認します。
また、その予定がなくても、電柱の移設が可能かどうかも確認しておくことをおすすめします。
あわせて、移設することになった場合の費用負担や手続きについても確認しておくと安心です。
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電柱がある土地を購入するメリット
電柱がある土地はマイナスイメージを持たれやすいものの、電柱があることによるメリットも存在します。
電柱敷地料が受け取れる
敷地内に電柱がある土地を購入すると、電柱敷設料が受け取れます。
金額は土地の種類によっても異なりますが、宅地の場合は1本あたり年間で1,500円です。
電柱だけでなく電柱を支えている支線と呼ばれるケーブルも対象になるため、もし電柱と支線の両方があれば2本分として計算されます。
電柱敷地料の支払い方法は電力会社によって異なり、毎年振り込む会社もあれば数年分をまとめて振り込む会社もあります。
電柱がある土地を購入すれば自動的に電柱敷地料が受け取れるわけではないため、購入後に申請手続きをおこないましょう。
申請の際には、敷地内にある電柱の管理者と番号を確認し、電柱を管理する電力会社に連絡します。
電力会社から契約書が送られてきたら、必要事項を記入して返送すれば申請手続きは完了です。
申請手続きが完了してからも、電柱敷地料の振り込みがある年に確認書類が届くため忘れずに対応しましょう。
価格交渉がしやすくなる
電柱がある土地は、購入時に価格交渉がしやすくなるのもメリットです。
土地は高額な買い物なので、なるべく値下げをしてもらいたいとお考えの方も多いでしょう。
実際に土地の購入時に価格交渉がおこなわれるケースは多いものの、必ずしも値下げに応じてもらえるわけではありません。
しかし、電柱がある土地であれば、電柱の存在を交渉材料にできるため価格交渉を有利に進めやすくなります。
電柱があると買い手が見つかりにくくなることを売り手も理解しているケースが多いため、値引きに応じてくれるかもしれません。
しかし、電柱があるからと言って必ず価格交渉が成功するわけではない点に注意が必要です。
電柱があることを加味した金額設定をしている可能性があるほか、売り手の事情によりどうしても値引きに応じられないケースもあります。
電柱があることは、あくまでも価格交渉の材料である点を理解しておきましょう。
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電柱がある土地を購入するデメリット
電柱がある土地の購入にはメリットもあるものの、デメリットも存在します。
購入後に後悔しないためにも、デメリットを理解しておきましょう。
景観が悪くなる
敷地内や前面道路に電柱があると、景観が悪くなってしまいます。
せっかく見た目にこだわった住宅を建てても、電柱や電線が雰囲気を損なってしまうかもしれません。
また、住宅の外観だけでなく住宅からの眺めにも悪影響を与えるおそれがある点にも注意が必要です。
住宅の間取りによっては、窓を開けると目の前に電柱が来てしまうケースもあります。
窓からの景観を損なわないためには、間取りを工夫して電柱が邪魔にならない位置に窓を設置すると良いでしょう。
生活が不便になる
電柱が敷地内や前面道路にあると、日常生活のさまざまなことが不便になってしまうおそれがあります。
代表的な例が、車の出し入れです。
車庫の近くに電柱があると車の出し入れの際に邪魔になり、車をぶつけてしまうリスクが高くなってしまいます。
電柱は道路側にあることが大半なので、車庫を作るとどうしても電柱の近くになってしまうケースが少なくありません。
車庫を作らない場合でも、玄関の近くなど日常的に通る場所の近くに電柱があると邪魔になってしまうでしょう。
また、電柱だけでなく支線も日常生活を不便にするおそれがあるため注意が必要です。
支線は電柱ほどの太さや存在感はないものの、斜めになっているので人や車の出入りするスペースが制限されてしまいます。
電柱が生活に与える不便さを軽減させるためには、電柱の近くに車庫を作らないなど設計を工夫することが重要です。
どうしても車庫の位置を変更できない場合は、電柱に保護材を付けるなどの対策をするのも良いでしょう。
作業員が敷地内に入ってくることがある
電柱は定期的な保守管理が必要なので、電柱が敷地内にある場合は作業員が敷地内に入って点検や作業をおこないます。
もし停電などのトラブルが発生した場合は、深夜であっても作業員が敷地内に入って作業をする可能性もあります。
敷地内に知らない人が入ってくると、家の中を見られているような気がして落ち着かない気持ちになる方もいらっしゃるでしょう。
作業員の視線が気になる場合は、電柱から遠いところに窓が来るように間取りを工夫するのがおすすめです。
点検の頻度はそこまで高くなく、停電などのトラブルで作業が必要になることもほとんどないため、窓の位置を調節すればあまり気にならなくなります。
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まとめ
電柱がある土地には景観が悪くなるなどのデメリットがある一方、電柱敷地料が受け取れるなどのメリットも存在します。
後悔しないためにも、土地購入をする際には、電柱があることのメリットとデメリットの両方を理解したうえで、土地を購入するかどうか検討しましょう。
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株式会社リードホーム スタッフブログ編集部
都心・城南エリアで土地・一戸建・マンションをお探しの方のために結束したファミリータイプ住宅売買の専門集団です。目黒区・港区・渋谷区・世田谷区・品川区・大田区の居住用物件のみに特化しております。ブログでは不動産売却などの記事をご提供します。