近年、趣のある日本家屋を購入したあとリノベーションする「古民家リノベーション」が人気を集めています。
古民家カフェやギャラリーとして利用するケースだけでなく、移住先の住まいとして古民家を選ぶケースも珍しくありません。
そんな人気のある古民家のリノベーションには、いったいどのような魅力があるのでしょうか。
そこで今回は、古民家リノベーションの魅力や費用、活用できる補助金についてご紹介します。
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購入したあとにリノベーションをおこなうなら、最初からデザインがレトロで築浅な住宅を購入したほうが良いのではないか、と考える方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、実際は古民家リノベーションならではの魅力が複数存在します。
ここでは、古民家をリノベーションすることによる5つの魅力をご紹介します。
魅力①古民家特有の雰囲気
古民家は、現代の家にはないレトロな雰囲気や趣を持っています。
そんな古民家特有の味わいを活かしながら、現代のライフスタイルに適した住まいにリノベーションできる点が大きな魅力です。
古民家ならではの色味や質感、縁側や土間などの古き良き部分をあえて残すことで、新築や築浅の物件では出せない魅力を引き出せます。
年月を経た素材や建物でしか生み出せない味わいを残し、新旧のデザインが調和した唯一無二の住まいに生まれ変わります。
魅力②トレンドにとらわれない
電化製品や衣料品、食品などにトレンドがあるように、家のデザインにも流行り廃りがあります。
しかし、古民家には普遍的な魅力があるため、リノベーション時もトレンドに左右されることはありません。
家にトレンドを求めてデザインを選んでしまうと、いずれは流行遅れとなってしまいますが、古さのなかに魅力のある古民家は、流行から取り残されることはまずないでしょう。
魅力③木材の強度が高い
古民家と聞くと、建物の強度を心配する方もいらっしゃるでしょう。
しかし、古民家に多く用いられているヒノキやケヤキは強度が落ちるまで数百年ともいわれており、優れた耐久性を持つことがわかっています。
古民家をリノベーションするときは、もともとある木材の強度を活かしながら、より構造を補強するため、地震などの自然災害にも強い住まいになるのです。
魅力④住み心地・機能性の向上
古民家特有の魅力に惹かれるとはいえ、住まいにするなら快適な住み心地は確保したいものです。
そこで、古き良き雰囲気をできるだけ残しつつも、現代のライフスタイルに合った設備や間取りに変更することで、住まいの機能性を向上させることができます。
古民家リノベーションは、古民家に残るマイナス面を排除しながらも、快適で住み心地の良い住まいを実現できるところが大きな魅力といえるでしょう。
魅力⑤固定資産税を抑えられる
意外に知られていない古民家リノベーションの魅力は、固定資産税の税額を抑えられることです。
基本的に古民家とは、およそ昭和初期までに建築された建物を指すことから、その築年数は70年以上になります。
固定資産税は、建物の築年数が長ければ長いほど安くなるため、古民家のリノベーションは新築の購入に比べて税額を安く抑えられます。
リノベーションによって古民家の資産価値が上がったとしても、新築で同様の規模を造りあげるよりは税金を軽減できるでしょう。
古民家のリノベーションにかかる費用の相場と実例
古民家の購入を検討している方がもっとも気になることは、リノベーションやリフォーム時に発生する費用ではないでしょうか。
ここでは、古民家のリノベーションにかかる費用相場と実際に施工した事例をご紹介します。
古民家リノベーションの費用相場
古民家の造りは、現在の耐震・耐熱などの性能基準を満たしていないため、性能面の工事は必須です。
旧耐震基準から現在の耐震基準まで引き上げるためには、最低でも150~200万円ほど予算をみておく必要があります。
また、古民家に断熱材が入っていない場合は、300万円ほどで住み心地の良い断熱性能を備えることも可能です。
さらに水まわりや内装の交換、間取り変更、基礎の補強などの大規模な工事をおこなうと、その分費用も高額になります。
相場は家の状態によるため一概にはいえませんが、坪数別の費用相場は以下のとおりです。
●20坪(66㎡):1,400〜1,800万円
●30坪(99㎡):1,700〜2,200万円
●40坪(132㎡):2,000〜2,600万円
●50坪(165㎡):2,600〜3,400万円
●60坪(198㎡):3,200〜4,200万円
リノベーションにかかる費用相場の幅が広いのは、古民家によって建物の劣化具合や設備、建材の等級が違うからです。
また、素材やデザイン、設備のこだわりによっても変動するため、事前の見積もりをおすすめします。
古民家リノベーションの実例と費用
ご参考までに、古民家リノベーションをおこなった実例を、築年数別にご紹介します。
築年数130年:費用410万円
築年数130年の古民家に居住していた方が、年齢を重ねても安心安全に暮らせるよう、大規模なリノベーションをおこないました。
施工日数は180日で、薪ストーブやアイランドキッチンの設置、トイレ・玄関・和室の工事や屋根塗装を実施しました。
築年数60年:費用1,000万円
築年数60年の古民家をリノベーションし、室内をヴィンテージな雰囲気にした実例です。
古民家の屋根裏の雰囲気を活かしつつ、部屋全体を渋めのシックな色で統一しています。
施工日数は45日で、対面キッチンを採用しました。
古民家のリノベーション時に利用できる補助金制度
古民家は機能性向上のために大規模な工事が必要になることも多く、費用が高額になりがちです。
しかし、国や自治体が用意する補助金を利用することで、費用を大きく抑えられます。
ここからは、古民家のリノベーション時にぜひ利用したい補助金制度をご紹介します。
1.耐震補強の補助金
先ほどご紹介したように、古民家の安全性を保つためにも耐震補強工事は必要です。
各自治体によって受けられる制度は違いますが、主に「耐震診断」「補強計画」「補強工事」の3つの実施段階において補助金を申請することができます。
補助金制度の適用条件や金額は各自治体によって定められているため、事前に問い合わせると良いでしょう。
2.省エネ補助金
省エネに関する補助金は、太陽光発電のパネルや省エネタイプの給湯器、LED照明などを設置した際に利用できる制度です。
施工内容によって「高性能建材による住宅の断熱リフォーム支援事業」と「次世代省エネ建材支援事業」の2つに分けられ、それぞれ補助される金額が異なります。
3.バリアフリー補助金
古民家のバリアフリー化を目的としたリノベーションは、国が支援する「高齢者住宅改修費用助成制度」の補助金を受けられます。
要支援または要介護1~5に認定された方が同居する場合に限り、最大20万円の工事費用に対して9割までの補助金が支給される制度です。
また、国の制度とは別に各自治体で「障がい者住宅改造費助成制度」や「高齢者住宅改修費支援制度」などの助成金制度が用意されているケースもあります。
まとめ
古き良き雰囲気や趣を残しながらも、快適な住み心地を手に入れられるところが、古民家をリノベーションする魅力です。
大規模な工事が必要になるケースも多いですが、補助金を活用することによって費用を大幅に抑えられるケースも少なくありません。
新旧の良い部分が詰まった唯一無二の家づくりに挑戦してみてはいかがでしょうか。
株式会社リードホーム スタッフブログ編集部
都心・城南エリアで土地・一戸建・マンションをお探しの方のために結束したファミリータイプ住宅売買の専門集団です。目黒区・港区・渋谷区・世田谷区・品川区・大田区の居住用物件のみに特化しております。ブログでは不動産売却などの記事をご提供します。