最近は気密性に優れた住宅が多いため、リビング階段を採用する人が増えています。
リビング階段の中でもオシャレで人気なのがスケルトン階段です。
しかしスケルトン階段にはメリットだけでなく注意点も生じるため、対策を考える必要があります。
今回は土地購入後に注文住宅を検討している人や、リノベーションを検討しているファミリーに向け、スケルトン階段の特徴を詳しくお伝えします。
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弊社へのお問い合わせはこちらリビングに採用されるスケルトン階段の特徴や構造
まずはリビングに採用されることの多い、スケルトン階段の特徴や構造について見ていきましょう。
スケルトン階段とは、踏み板とそれを支える骨組みのみでできている階段です。
スケルトンと聞くと骸骨をイメージする人も多いですが、建築業界では柱や梁などの構造部分のことを指します。
そのためスケルトン階段は柱や梁のない、開放的なつくりになっているのが大きな特徴です。
また一般的な階段と違い、踏み板と踏み板のあいだに隙間が空いています。
のぞくと向こう側が見えるため視線が抜け、広々としたリビングを演出してくれるのがメリットです。
スタイリッシュでオシャレなリビングに仕上がることから、最近はリビング階段にスケルトンタイプを採用する人が増えています。
また骨組みに使用される素材は、木だけでなくスチールやアルミなどさまざまです。
家のテイストに合わせて選べるのも、スケルトン階段の大きな特徴といえるでしょう。
さまざまな呼び名がある
スケルトン階段にはさまざまな呼び名があります。
「ストリップ階段」「オープン階段」「シースルー階段」などと呼ばれることが多いです。
ハウスメーカーや工務店、施工業者によって呼び名が異なりますが、どれも同じ意味や特徴を持っています。
種類が豊富にある
リビング用のスケルトン階段と一口にいっても、たくさんの種類があります。
●らせん:らせん状になったタイプで、リビングの中央に設置されることが多い
●ストレート:1階から2階までまっすぐに伸びたタイプ
●Uターン:途中で折り返しがあり、落下を防止できる
●上曲がりや下曲がり:上や下のほうで曲線を描いたタイプ
●L型:途中で直角に曲がるタイプ
●埋め込み型:壁に踏み板を直接埋め込んだタイプ
デザインも豊富なので、間取りやどのような階段を採用したいかによって決めてください。
リビングにスケルトン階段を採用するメリット
ではリビングにスケルトン階段を採用すると、どのようなメリットが生じるのでしょうか?
オシャレなリビングを演出してくれる
メリットとしてまずあげられるのが、オシャレなリビングを演出してくれるという点です。
一般的な階段と違い、スケルトン階段のあるリビングはデザイン性がワンランクアップします。
最近は注文住宅を建てたり、リノベーションやリフォームしたりする際、機能性とともに、見た目のデザイン性を重視する人が増えてきました。
空間を彩るアクセントにもなるので、スタイリッシュなリビングに仕上げたい場合は、スケルトン階段を採用するといいでしょう。
開放感のある明るいリビングになる
先述したとおり、スケルトン階段は踏み板とそれを支える骨組みのみでできています。
そのため隙間から日差しや照明の光が差し込み、明るい空間をつくり出してくれるのがメリットです。
都心部では敷地の面積が限られているため、狭小住宅になるケースもあるかと思います。
床面積が狭くなりがちな場合も、スケルトン階段なら空間を広く見せることが可能です。
階段下を有効的に使える
階段下を有効的に使えるのも、大きなメリットです。
スケルトン階段の下には空間が生まれるので、さまざまな用途に利用できます。
最近は新型コロナウイルスの流行にともない、リモートワークに切り替わった人も多いのではないでしょうか?
スケルトン階段なら階段下にデスクと椅子を置き、リモートワークスペースとしても活用できます。
最近はリノベーションやリフォームの際、階段下をスタディスペースにしたり、ランドリースペースにしたりする人も多いです。
限られた空間を有効的に活用したい人は、スケルトン階段を検討してみてください。
キャットタワー代わりにもなる
猫を飼っている人からは「キャットタワーになる」といった声も寄せられています。
猫は高いところが好きなので、猫を室内で飼っている場合、部屋の中にキャットタワーやキャットウォークを設置している人もいらっしゃるでしょう。
スケルトン階段は設置する場所やタイプによって、猫が喜ぶ場所としても活用できます。
アイディア次第でマルチな使いかたができるのも、スケルトン階段の大きなメリットですね。
家族のコミュニケーションが取りやすくなる
家族のコミュニケーションが取りやすくなるのも、メリットの1つです。
リビングに階段を設置することで、お子さまが玄関から自室に直行するのを防げます。
2階の声も1階に届きやすくなり、家族の絆も深まるでしょう。
お子さまがいらっしゃる場合は、スケルトン階段のある物件を選ぶといいですね。
このようにリビングにスケルトン階段を採用すると、たくさんのメリットが生じます。
注文住宅を建てるときや、リノベーションやリフォームする際は、ぜひスケルトン階段の導入を検討してみてください。
スケルトン階段をリビングに採用する注意点と対策
最後にスケルトン階段をリビングに採用する注意点と、実施すべき対策を見ていきましょう。
落下や滑るリスク
デメリットとしてまずあげられるのが、落下や滑るリスクです。
とくにストレートタイプの場合、2階から1階まで一直線に落下する恐れがあります。
もし間取り上、ストレートタイプしか採用できない場合は、対策として落下防止ネットを取り付けましょう。
落下防止ネットがあれば、小さなお子さまがいるファミリーでも安心です。
また踏み板のあいだに隙間ができるので、お子さまや高齢者がいる場合、滑ったはずみで足がはまり込む可能性があります。
対策として踏み板に滑り止めを付けたり、握りやすい手すりの設置を検討してみてください。
アクリル板やポリカーボネート板を取り付けるのも、対策の1つです。
どちらも透明な板なので、遠くからだと対策しているように見えません。
見た目の印象を変えずに落下や滑り防止対策ができるので、採用する場合はハウスメーカーや工務店、施工業者に相談してみましょう。
このようにスケルトン階段は落下や滑る可能性があるため、リスクを少しでも軽減できるよう、さまざまな対策を講じてみてください。
コストがかかる
一般的な階段より、コストがかかるのもデメリットです。
デザイン性を重視するため、使用する素材が限られ、かつ強度も求められます。
造作費用として上乗せされるので、建築費用が割高になることをおさえておきましょう。
目安は50万円ほどですが、ハウスメーカーや工務店、施工業者によって異なります。
初期費用は高めになりますが、リビングは家族が集い、来客も多い場所です。
オシャレでハイセンスな印象を与えてくれるので、コストをかけて造作する価値は充分あるのではないでしょうか?
もし予算オーバーになってしまう場合は、設備や仕様のグレードを下げたり、削れるところを削ったりして、予算内におさまるよう計画してみてください。
まとめ
多くの魅力や特徴を持つスケルトン階段は、リビングに採用することでたくさんのメリットが生じます。
しかしその反面デメリットや注意点も生じるため、工夫や対策が必要です。
注文住宅やリノベーションを検討中の人は、ぜひスケルトン階段を検討してみてください。
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