家探しのときによく目にする「狭小地」。
どのような意味の言葉、どのような家に対してつかわれる言葉かご存知でしょうか。
今回は、狭小地とは何か、そしてメリットとデメリットを解説していきます。
住宅用語としてよく出てくる言葉なので、1つずつ見ていきましょう。
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狭小地とはどのような意味か、そして狭小地に建てられた住宅とはどのような特徴があるか見ていきましょう。
狭小地とは
狭小地は文字のとおり、狭く小さな土地のことを指す言葉です。
数値として決められている定義はありませんが、15~20坪よりも小さな土地を指すことがほとんどです。
15~20坪というと40~50㎡ですので、かなり小さな印象を持つでしょう。
実際に狭小地は面積が小さいことはもちろん、三角形や台形など変形地になっていることがほとんどです。
狭小住宅とは
狭小住宅とは、狭小地に建てられた住宅のことを指す言葉です。
平屋や2階建て住宅にしてしまうと生活空間が足りなくなってしまうこともあるため、3階建て住宅もしくは地下室を作ることが多いでしょう。
狭小住宅の多くは都市部に建てられます。
密集地では採光などの問題が発生しやすく、設計や間取りの工夫が必要です。
狭小地ができる理由
なぜ狭小地ができるのでしょうか。
さまざまなケースがありますが、多いのは不動産戦略によってできるもの、開発によって取り残されてできるものでしょう。
不動産会社が大きな土地を購入して、区画整備して売り出すものとして分譲地があります。
現在では最低面積の規定が自治体ごとにありますが、古い分譲地では狭小地を作って売り出していることもありました。
また、土地の整備中に狭小地ができることもあります。
では、開発によって取り残されて狭小地ができるとは、どのようなものでしょうか。
たとえば都市開発などで新しく道路ができる、商業施設ができるときに、周辺地域の土地は買収されます。
開発が進み完成したときに、半端な土地が余ってしまうことは多くあり、これが狭小地として売り出されるのです。
狭小地は人気?
近年、狭小地は人気を集めています。
理由として土地価格が安価で済むことが挙げられます。
土地の面積が狭いということは、必然的に土地価格も下がります。
特に、変形地であれば住宅の建築が難しく、買い手が付かないから値下げされることも珍しくありません。
住宅を建てる費用は通常の住宅より高額になるかもしれませんが、トータル支払額として狭小地、狭小住宅のほうが安く済みます。
狭小地に建てられる住宅の特徴:メリット
ここからは、狭小地に建てられる住宅のメリットを説明していきます。
狭小地だからこその特徴が多くありますので、1つずつ見ていきましょう。
費用削減
狭小地の1番のメリットとも言える、費用削減。
土地が狭いということは、必然的に土地代も低くなります。
土地代が低くなるだけではなく、家を建てるときや建ててからの出費も少なく済みます。
その理由として、家を建てるときに必要な申請は土地のサイズで支払い金額が変わってきます。
代表的な例として、申請費用、登記費用があります。
また、家を建ててから支払いが必要な都市計画税や固定資産税も土地の大きさによって決められるため、狭小地は安価になるのです。
これら以外にも日々の生活で使われる水光熱費や定期的なメンテナンス費など、狭いからこそ出費が抑えられます。
利便性
狭小地は都市部に多く集まっています。
そのため、バス停や駅が近くにあったり、商業施設へすぐに行ける場所だったり、利便性の高い土地がほとんどです。
利便性が高いからこそ人気が集まり、狭小地として売り出されやすく、価格と利便性から購入を決める人が多いのも特徴です。
日々の生活の中で毎日繰り返される出勤や通学、ショッピングなど、少しでも負担を軽減したい人は狭小地がおすすめです。
掃除時間短縮
土地を購入するときや家を建てるときはあまり思い浮かばないかもしれませんが、生活していくうえで必須の掃除。
狭小地に建てた住宅であれば部屋数が少なく、掃除面積が狭いことから、日々の掃除時間を短縮できます。
何気ないことに感じますが、毎日生活していく中で少しでも短縮できれば、その分自分の時間が増えていきます。
掃除時間の短縮は満足感の高い暮らしに繋がるため、実はかなりおすすめポイントです。
狭くても広く見せられる
狭小地の家は小さい、狭いというイメージが強いでしょう。
土地が狭いことで家も狭く感じてしまうことはよくあります。
しかし、現代では狭い中でどれだけ広く見せるか、多くの方法が存在します。
たとえばスキップフロアや吹き抜け、スケルトン階段など、部屋の区切りをなくすことで開放感が得られます。
開放感のある家の中は広く、大きく見えるものです。
もちろん自分たちの理想や生活、予算に合った間取りなどにするのが1番ですが、少しでも広く見せる工夫も可能です。
ぜひ覚えておきましょう。
デッドスペースの活用
狭小住宅の特徴でもある狭さを生かす、ロフトや屋根裏部屋が人気を集めています。
通常の家であればデッドスペースとしてそのままになってしまうような場所でも、狭い家だからこそ生かす工夫がたくさんあります。
オシャレな隠れ部屋として、さまざまな使い方ができます。
狭小地に建てられる住宅の特徴:デメリット
ここからは、狭小地に建てられる住宅のデメリットを説明していきます。
狭小地だからこそ直面するデメリットが多くありますので、1つずつ見ていきましょう。
隣との距離が近い
自分の住んでいる家だけでなく隣近所も狭小地の場合は、防音や目隠し対策が必要です。
家が近ければ近いほど生活音やにおい、振動などが伝わりやすいものです。
お互いにプライバシーを守るためにも、間取りや建てる家の構造には注意が必要です。
先に隣近所の家が建っている場合は、採光や風通しも考慮すると良いでしょう。
採光などは住宅メーカーや工務店など、設計や建築のプロに相談しましょう。
生活動線の考慮
狭小地に家を建てるということは、必然的に家の中も狭くなります。
3階建てなどにして体積を増やすことも多いですが、生活動線をイメージして家造りを進めなければ、暮らしにくくなってしまいます。
しかし、逆に言えば生活動線をしっかりイメージして家づくりをすることで、狭いからこそ暮らしやすい家になります。
間取りなどを考えるときは特に注意が必要です。
住宅ローンの基準に満たない
これは意外に思う人もいるかもしれません。
住宅ローンというのは銀行などの金融機関によって条件が決まっています。
たとえば、土地面積が40㎡以上でなければならないという条件があるとします。
これに当てはまらない狭小地はかなり多く存在します。
つまり、職業や勤続年数など関係なく、土地の面積不足なだけで住宅ローンが通らないことがあり得るのです。
他にも住宅の延べ床面積が60㎡以上など、実は狭小地では基準をクリアすることが難しいものが多いのです。
現金購入のみ
これは住宅ローンの基準に満たないと繋がる話でしょう。
住宅ローンが組めない、金融支援機構も難しいとなった場合、土地購入代金の支払いは現金のみになってしまいます。
いくら狭小地であれば土地価格が安いとはいえ、現金一括で購入できるかは別の話です。
現金一括の支払いが難しい人は、住宅ローンではない金利の高いローンでお金を借りて購入するという選択肢もあります。
しかし、あまり現実的とは言えず、土地代を抑えても高い金利を払うことに抵抗がある人がほとんどです。
まとめ
狭小地に建つ住宅の特徴を解説してきました。
狭小地ならではの特徴も多く、メリットもデメリットとは何かも理解しておく必要があります。
特徴を理解したうえで、自分たちのライフプランに合っているか、理想の暮らしができるかを考えてみましょう。
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