土地を買うなら「角地」がよいとは、昔から言われています。
開放感があり土地の2面が道路に面しているため間取りの自由度が高く、特に区画のなかで南東に位置する角地は日当たり抜群ですぐ売れてしまいます。
価格も通常の宅地より1割~2割高めですが、意外にデメリットや注意点も多く、角地が絶対によいとは限りません。
今回は実際に土地を購入する前に知っておきたい角地のメリットやデメリット、注意点をご紹介いたします。
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弊社へのお問い合わせはこちら土地購入の前に知りたい角地アレコレ~メリット編~
①日当たりがよく開放感がある
②間取りが比較的自由
③人気物件で将来の資産価値が高い
④防犯に優れている
角地の相場と人気が高い理由は、住みやすさや資産としてのメリットが多いことにあります。
一つずつ見ていきましょう。
メリット①:日当たり抜群で開放感がある
角地の一番のメリットは日当たりとも言われており、隣接する住宅が少ないため風が通りやすく、加えてカーテンを広げれば日が差し込むような開放感が特徴です。
方角によっては電気が要らないほど外の光を明るく感じられて、時間の流れを感じられるような室内になるでしょう。
昼間は光が差し込み暖かに、夜は風通しがよく寝やすいのは角地ならではのメリットです。
日当たりに関しては土地の位置(方角)によって大きく変わるため、下記でそれぞれを詳しくご紹介いたします。
メリット②:建ぺい率の優遇で日当たりに適した間取りが可能
建ぺい率とは、建築基準法で定められている土地の面積と建物の面積の割合です。
この決まりにより、たとえ土地の所有者でもその土地面積いっぱいに建物を作ることはできません。
自治体によりますが、多くの角地は通常の宅地より建ぺい率が10%緩和される地域が多く、広い建物を作りやすいといわれています。
それに加えて角地は日が差し込み風が通りやすく、玄関やリビング、窓の位置など間取りの選択肢が広がるでしょう。
土地の2面が道路に面していることに加え、建ぺい率の緩和で比較的スペースも広いため、駐車場の位置や玄関の場所などの自由な配置も大きなメリットです。
メリット③:資産価値が高く売りやすい
メリット①、②のおかげで角地の人気はとても高く、所持していればいざ売却することになっても買い手が見つかりやすいといった安心感が得られます。
子供の一人立ちや老後の生活など将来住み替えを検討するならば、住宅ローンが支払える今のうちに資産価値の高い土地を購入しておくのも一つの投資です。
将来売却できるような資産価値の高い角地を探すなら、より立地条件や周辺環境の優れた土地を選びましょう。
メリット④:防犯面に優れている
土地の2方向が道路に面しているということは、少なくても人や車が通るということ。
人の目に付きやすいため防犯の観点から見ても角地は優秀で、仕事で家を空けている日中でもオープンな環境は空き巣・不法侵入を防ぎます。
加えてフェンスや門を堅牢にすれば目隠しの役割と防犯対策にもなるため、角地は小さな子供がいるご家庭にもおすすめです。
土地購入の前に知りたい角地アレコレ~デメリット編~
①土地代金や税金が高め
②騒音や事故のリスクがある
人気の高い角地ですが、メリットがあると同時に大きなデメリットも生まれ、なかには「角地は事故が起こりやすいから絶対に嫌だ」という人も。
デメリット①:費用がかかりやすい
資産価値が高く人気があることは、その分自分が先に購入することが難しいというデメリットにもなります。
土地代金は普通の土地と比べ1割~2割程度割増すだけでなく、固定資産税・都市計画税などの税金も毎年課せられ、これは土地の評価額によって金額が決定します。
また、②で紹介するデメリットを防ぐためにも諸費用がかかるため、角地の購入は金銭的な負担も念頭に置きましょう。
デメリット②:騒音や事故に気をつける
角地では車や人の騒音・振動も聞こえやすいため、通学路に面していたり車通りが激しい道ならば、防音対策しなくては窓も自由に開けられないかもしれません。
逆に外の音でなく、カーテンや窓を開けていれば室内の音が外に漏れるデメリットも。
人通りの多さは防犯面で考えれば優れていますが、反対に部屋がのぞかれる可能性もあるため、目隠しも必要です。
そして確率は低いですが、交通量が多かったり見通しが悪いと敷地内への衝突事故も考えられるため、できるだけ塀やフェンスは丈夫なものにしておきましょう。
このデメリットは土地購入前にわかることなので、音や気配に敏感な人は下調べして避けることが無難です。
土地購入の前に知りたい角地アレコレ~注意点を確認~
角地はメリットもデメリットもはっきりしていますが、それ以外にも購入前に知っておきたい注意点がいくつかあります。
購入してからの「知らなかった」は大きな損につながるため、不測のトラブルを少しでも防ぐためここでチェックしておきましょう。
注意点①:角地にも種類がある
角地は方角によって「北西・北東・南西・南東」に分けられます。
一番人気なのは南東に道路が面している角地であり、ここは日中日当たりがよく、西に建物があれば西日も入りにくいという、まさに角地のいいとこ取りな場所です。
南東角地ならば、近隣の土地相場より2割程度高くても珍しくありません。
次に人気が高いのが南西に道路が面した角地で、朝の直射日光が入りにくく午後の日差しが部屋に差し込むため、日中家に人がいるご家庭にはおすすめの土地です。
北東角地は朝の日差しと西日が入りやすい土地なので、光の調節を考えて間取りを決めましょう。
一番人気が低いのは北西の角地で、比較的日当たりが悪く、角地の中なかでも土地価格が安いことが特徴です。
日当たり重視のため角地希望の人は多いですが、方角や実際の日当たりを確認せず間取りを決めると、日中でも全然日が差し込まなかったり、1日中カーテンを閉めないと眩しすぎるということも。
注意点②:日当たり具合を確認
日が差し込みやすい南東の角地は大人気ですが、その日当たりのよさがデメリットになる可能性もあります。
日当たりが強いと明るいですが、夏場は熱がこもり過ごしにくくなるかもしれません。
日が差し込む部屋が和室だった場合は、畳が日焼けし消耗されてしまいます。
また見落としがちなのが土地の角度で、傾斜が激しいと思ったように日が当たらないことも。
建築前に窓の場所を調整したり断熱材を使うなど、生活環境の対策も考えましょう。
注意点③:下調べは念入りに
せっかく人気のある角地を購入しても、周りの設備が整っていなければ住みにくく、資産価値も低い傾向にあります。
騒音や事故を考えると交通量や横断歩道・消火栓の有無、生活環境の面ではゴミ捨て場の位置など下調べしましょう。
少し音が聞こえるくらい問題ないと建築前に思っていても、いざ住んでみると夜遅くまで人通りが激しく気配がするということも考えられます。
また、掘り出し物のよい角地を見つけても土地が道路に面していなかったり、道路幅が狭い場合は「セットバック」による工事が必要なことも。
まとめ
角地は意外にデメリットが多く、実際に住むには注意点がいくつかあります。
それでも非角地より価格と人気が高いのは、メリットがデメリットを凌ぐためです。
逆に非角地と同じくらい安い角地は、日当たりや事故が起きやすいなどなにかしらの理由があるかもしれません。
購入前によく下調べして、住みやすくい理想の角地を見つけましょう。
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