夢のマイホームを手に入れたいと思ったら、資金計画は必須ですよね。
まずは建てたい家、購入したい家の金額を把握し、用意できる資金はどれくらいあるのか考えます。
その上で、住宅ローンを借りる金額を計算します。
どれくらいの金額を借りるのか、返済期間はどうするのか…。
住宅ローンを借りる際は、きちんと返済できるかどうかが不安なところですよね。
「住宅ローンの返済」も資金計画のひとつに含まれます。
自分に合った返済方法を選択するために、住宅ローンの返済方法について知っておきましょう。
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弊社へのお問い合わせはこちら住宅ローンの返済方法①元利均等返済とは?
まずは元利均等返済についてお話します。
元利均等返済とは、毎月の返済額が同じになる返済方法です。
住宅ローンに限らず、ローンの返済額は借りた分の金額(元金)に利息と返済期間をかけたものになります。
そのため、元金だけをもとにして返済額を計算すると、月々の返済額が変わってくるのですね。
元利均等返済では、元金に利息を含めた総返済額をもとに月々の返済額が決まります。
そのため、毎月の返済額が一定になる仕組みです。
月々の返済額の内訳として、返済初期の頃は返済額に占める利息の割合が高く、だんだんと元金が占める割合が高くなっていきます。
初期の返済額で元金の支払いが抑えられているため、前もってまとまった資金を調達できない方はチェックしておきたい返済方法ですね。
元利均等返済のメリットは、資金計画を立てやすいところ。
家計の収入や支出を整理するうえで、保険料や固定資産税のように、一定の支出額が決まっているものは計算しやすいですよね。
元利均等返済を選択すると、月々の返済額が一定なので、家計の整理もしやすくなります。
また、住宅ローンを借りる前の返済シミュレーションの段階でも、計画が立てやすくなるでしょう。
何十年と続く住宅ローンの返済と、今後のライフプランの両立を考えるうえでも計算しやすいといえます。
一方で元利均等返済のデメリットは、全体の返済額が多くなる点です。
元利均等返済は元金の返済額が一定ではなく、最初は元金の返済額を抑えてスタートします。
そのため、返済開始当初の返済額の負担は少ないですが、その分利息が高くなります。
最初に支払う元金が少ないため、その分利息がついていき、最終的に見てみると総返済額が多くなるのですね。
住宅ローンで元利均等返済を選択する際は、総返済額がいくらになるかきちんと把握しておくとよいでしょう。
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住宅ローンの返済方法②元金均等返済とは?
次に、元金均等返済についてご紹介します。
この返済方法はその名の通り、住宅ローンで借り入れた元金を毎月一定額で返済していく方法です。
この返済方法だと、返済する元金の額は毎月変わりませんが、元金に上乗せされる利息の額が変わってきます。
元金均等返済では、元金の残高をもとに毎月の利息の額が計算されるのです。
そのため、元金がまだ多く残っている返済開始当初の月は、利息が高くなり、返済額も多くなるというわけです。
毎月元金を返済していくにつれて、利息の額も低くなっていきます。
返済を始めてからしばらくは金銭的負担が大きくなりますが、だんだんと月の返済額の負担が小さくなっていきますよ。
返済初期の段階では元金の支払いを抑えていた元利均等返済に対して、元金均等返済では元金の減るペースが早いのが特徴。
元金が早く減ると、その分利息の負担も少なく済みます。
そのため、元金均等返済は元利均等返済に比べて総返済額が少なくなるのです。
借入の条件は同じで、結果的に支払う金額をできるだけで抑えたいと考えるなら、元金均等返済の方法をおすすめします。
しかし、デメリットは返済開始当初の負担が大きいこと。
住宅購入の際に自己資金がしっかり準備できていないと、支払いが厳しく感じるかもしれません。
また、この返済方法は借入時の返済額の負担が大きいため、収入審査も厳しくなる傾向にあります。
住宅ローンで借りたいと考えていた金額より、少ない額でしか借入できない場合もでてくるでしょう。
元利均等返済と比較して、毎月の返済額が一定でないこともデメリットに感じる方もいると思います。
家族の今後のライフプランを考えるうえで、細かくお金の計算を立てていきたいなら、この方法は難しく感じるからです。
元金均等返済を一言でまとめると「住宅ローンを組んで最初のほうは負担が厳しいけど、だんだんと毎月の返済額が下がっていき、結果的には総返済額も抑えられる」といえます。
マイホームを購入するうえで前もって貯金などをしているのであれば、その分を初期の住宅ローン返済にあてられますよね。
そのため、最初に多くのお金を準備できている方にとっては、総返済額の少ない元金均等返済に魅力を感じるでしょう。
どちらの返済方法を選ぶにしても、住宅ローンを借りる前にしっかりと返済シミュレーションができるかどうかが大切です。
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住宅ローンの返済方法でよく聞くボーナス払いとは?
元利均等返済と元金均等返済のほかに、「ボーナス払い」があるのをご存知ですか?
これは、ボーナスが入る月だけ多めに返済する方法です。
クレジットカードの返済方法にあるボーナス払いは、ボーナス月にまとめて支払う方法ですが、住宅ローンの場合は異なります。
住宅ローンをボーナスだけで支払うわけではありません。
元利均等返済や元金均等返済と併用し、ボーナス月だけ多めに返済する方法です。
ボーナス併用払いを利用すると、ボーナスがある夏と冬の年に2回は返済額が多くなります。
返済額が多くなる月がある分、その他の月々の返済額を少なくできるのがメリットですよ。
金融機関によってボーナス返済月が定められています。
ボーナス支給日が返済月となるわけではないので注意しましょう。
ボーナス併用払いのデメリットは、利息の負担が大きいことです。
利息は、元金に金利をかけて計算されます。
つまり、元金が多ければ利息も高くなるのです。
ボーナス併用払いでいう「月々の返済負担が軽くなる」とは、言い換えれば「返済する元金の額も少ない」ということ。
毎月の元金の減りが少なく、その分利息が高くなるんですね。
ボーナス併用払いでは利息が高くなるため、返済総額も増えます。
「返済総額が少し増えたとしても、月々の支払い額を抑えたいかどうか」が、ボーナス併用払いを検討するポイントとなりそうです。
これは、住宅ローン返済の計画や借入のシミュレーションにも左右されます。
前もってどのような返済計画を立てるかが大切ですね。
ボーナス併用払いを利用するうえで注意しておきたいもうひとつの点は、ボーナスの不安定さです。
ボーナスは、給料のように毎月決まった額が確実に手元に入ってくるわけではありません。
会社が支払うボーナスは賞与であり、毎月の賃金と異なり法的に支給義務がないです。
そのため減額されたり、場合によってはボーナスがでない時期もあるでしょう。
近年では、ボーナス不支給の会社も珍しくありません。
ボーナスは会社の業績や個人の成果に左右されやすい点があるので、注意が必要です。
ボーナス併用払いを選択するなら、このような事態になったらどうするか考えておくべきでしょう。
何十年にわたる住宅ローンの返済で、ボーナス併用払いの方法を続けていけるかどうか…。
シミュレーションをして、じっくり考えたいところですね。
一度お試しください|ローンシミュレーション
まとめ
いかがでしたか?
戸建てやマンションといったマイホームの購入は、人生のなかでも大きな買い物になります。
資金面で失敗しないように、あらかじめ計画を立てて住宅ローンを借りたいですよね。
住宅ローンは、借入額や返済期間に目が行きがちですが、返済方法もしっかり考えたいポイントです。
今回はその返済方法についてご紹介させていただきました。
後から住宅ローンの返済で悩まないためにも、購入時に前もってローンのシミュレーションをしてみてくださいね。
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