城南エリアでの暮らしを検討している方に向けて、大田区の防災に関する取り組みを紹介していきます。
そもそも大田区とはどのような街なのか、またハザードマップなどについて確認していきましょう。
防災のための訓練などの取り組みもありますので、ぜひチェックしておいてくださいね。
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大田区といえば、多摩川や工場地帯、羽田空港などが有名です。
そんな大田区は、実は防災面に関しても力を入れている街であることをご存じでしょうか。
水源が豊富な大田区について、簡単に紹介していきます。
23区内で面積最大!街の魅力
大田区は、東京23区内で1番広い面積をもつ区です。
品川区や目黒区と隣接しており、多摩川を渡ると神奈川県にもアクセスできる、県境の区でもあります。
また大田区は、都内1番の銭湯特区でもあります。
区内には約40もの銭湯があり、その約半数では美人の湯ともいわれる「黒湯」に入れるのが魅力です。
銭湯それぞれに、ユニークなお風呂や施設があるので、巡ってみるのも楽しいですよ。
さらにこちらも都内最多の数を誇る、約150の商店街もあります。
今でも昔ながらの人情と活気にあふれており、にぎやかで楽しい買い物ができますよ。
そして、ものづくりのまちとしても全国的に知られる大田区は、約3,500もの工場を有しています。
そのうちの多くは中小企業で、金属加工などの技術をもつ工場がたくさんあります。
企業間のネットワークを活かして日本産業の屋台骨となり、先端技術の開発を支えています。
大田区は首都圏へのアクセスも良好なため、住みやすさが感じられる街です。
防災情報への取り組みが豊富
大田区は多摩川や東京湾に面している街ですので、水害が気になる方も多いのではないでしょうか。
そのため大田区では風水害のリスクを踏まえて、地形や地盤を考慮したハザードマップを作成するなど、防災に力を入れているのが特徴です。
それ以外にも各世帯に「我が家の防災チェックBOOK」を配布したり、申請不要で土のうを貸し出したりする、行政サービスもおこなっています。
いざというときには安心ですね。
大田区地域防災計画
大田区地域防災計画とは、災害対策基本法第42条の規定に基づき、大田区防災会議が作成する計画のことです。
地震や風水害等に対して、災害の予防及び応急対策を実施して、区民の生命、財産を守り、被害を最小限に抑えることを目的として作成しています。
本編は第1部から第7部で構成されており、大田区のHP上で閲覧が可能です。
おおまかな内容としては、防災対策の時系列シミュレーションや、都市防災力の向上、避難対策などがあります。
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大田区の防災への取り組み!ハザードマップとは?
次に大田区の防災への具体的な取り組みであるハザードマップや、わがまち防災計画について紹介していきます。
ハザードマップの取り組みとは
ハザードマップには、水害に関する予想区域や浸水の程度、避難時の行動、避難所等が記載されています。
お引っ越しの前や、引っ越してすぐに確認しておきたい大切な事項ですね。
ハザードマップには種類があります。
まずは「洪水ハザードマップ」です。
これは予想される水害の範囲とその程度、避難所などの情報を掲載しているマップになっています。
最近令和2年4月に改訂されており、水害時緊急避難場所の増設や丸子川流域の想定最大規模な修正、情報学習面の強化などがされました。
必要な場合は防災危機管理課、区政情報コーナー、各特別出張所において配付しています。
またもう1つ、「津波ハザードマップ」もあります。
これは津波に関する浸水想定などの情報を掲載しているマップです。
「首都直下地震等による東京の被害想定」の津波浸水想定に基づき、大田区津波ハザードマップを作成しています。
自分の住んでいる街の海抜を確認して、避難行動などに役立てましょう。
わがまち防災計画の取り組みとは
甚大な被害をもたらす首都直下地震をはじめとする大規模災害に立ち向かうには、地域力を結集して取り組んでいく必要があります。
大田区では区民が、自助・共助を中心とした防災行動を具体的にとれるようなマニュアルとして、「大田区わがまち防災計画」を作成しました。
具体的な内容としては、首都直下地震の被害想定の概要や、自助・共助の取り組みについて、家庭で必要な備えなどが記載されています。
さまざまな状況下に合わせて、詳細に記載されている書類なので、家族で目を通して、備えておきたいですね。
こちらは大田区のHPより閲覧がいつでもできますので、ぜひ確認してみてはいかがでしょうか。
家族を守るつなぐ絆シートの取り組みとは
わがまち防災計画などをもとにして、家族会議をする際には「家族を守るつなぐ絆シート」が役に立ちます。
こちらもHP上で閲覧できる、防災に備えた書面です。
家族の基本情報として勤務先や持病などを記入でき、我が家の避難先の記載などもできます。
連絡手段として、災害用伝言ダイヤルについての記載もあるので、いざというときのために記入して保管しておくと安心です。
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大田区の防災への取り組み!訓練・講話について
次に大田区の防災に対する、訓練や講話に関して紹介していきます。
防災に関する講習会
大田区では、区民の防災意識の向上、防災市民組織の防災力向上のため、防災力をさらに高める方法や取り組みについて学べる講習会を定期的に実施しています。
また講習会では、地域の防災活動の参考となる、先進的な取り組みを実施している自治会・町会からは、地域での活動事例の発表もされます。
過去に平成30年度には「女性視点からの防災対策」といった内容でおこなわれ、平成29年度には「自分のための減災レシピづくり」といった内容でおこなわれました。
ほかにも、「要配慮者の支援を考える講習会」などがあり、災害時の要配慮者対策として地域でお互いに助け合う体制づくりを知り、重要性を理解する場になっています。
また「マンション居住者向け防災講習会」といった講習もあります。
マンション居住者に対し、日頃からどんな準備をしておくべきかの理解を深める内容です。
自主防災組織の結成の必要性を促し、発災時の初動活動やマンションでの居住継続をする上で必要な共助活動を、マンションぐるみで取り組むきっかけ作りの場になっています。
訓練・講話
自治会・町会等の地域住民の方が防災訓練をおこなう際は、防災危機管理課や地域の消防署に、事前申し込みをします。
大田区や消防署が指導する訓練には、地震体験車による地震時の初期対応訓練や煙体験ハウスによる火災時の避難訓練があります。
ほかにも防災危機管理課職員による防災講話や、炊き出し用のかまどや防災に関するDVDなど、訓練用資機材の貸し出しも可能です。
防災訓練には1人でも多くの方が参加していただけるよう、訓練周知用のポスターを配布しています。
HPにてダウンロードし、使用ができますよ。
試食用備蓄食糧等の配布
避難所などに備蓄してある食糧で、消費期限が近くなったものを試食用として防災訓練時に配布しています。
訓練に参加して受け取った際には、消費期限が近いため、保存せずすぐに食べるようにしましょう。
ちなみに試食用区備蓄食糧などには、アルファ化米やクラッカー、炊飯袋などがあります。
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まとめ
大田区の防災への取り組みを紹介しました。
区がしっかりと取り組みをおこなっているので、住みはじめてからも安心感があります。
また家族でも改めて、対策を考えておきたいですね。
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