目黒区は、東京23区の南西部にあり、東は品川区、西は世田谷区、北は渋谷区、南は大田区に接しています。
武蔵野台地の東南部に目黒区はあり、区内では目黒川と呑川が北西から南東に向かって流れて谷を作っています。
ここでは、目黒区が人気の理由についてご紹介します。
目黒区は交通アクセスが整っているため、住みやすくなっています。
実際に暮らしている方のお話を聞くところによると、特に、中目黒駅から東京駅方面に通勤するルートが快適とのことです。
朝は、向かいのホームの電車は満員状態ですが、上りの日比谷線の電車は始発で座れることもあり気分爽快だそうです。
また、恵比寿まで歩いて行けるため、週末は時間を気にしないで楽しむことができます。
乗り換えなしで都心の主要駅までアクセスできるため、交通の便は良好といえるでしょう。
〈公共交通機関の発展〉
目黒区では、公共交通機関の利便性をアップするため、バス停留所の整備、駅舎の改良、エスカレーターやエレベーターの設置、駅構内や駅出入り口などの案内施設の改善を行なっています。
目黒区は、路線バスや鉄道が網羅されたり、多くのタクシー事業者が営業したりするなど、全体的に公共交通機関の利便性は高いです。
しかし、平均の区道の幅員は狭く約4.8mで、路線バスの運行は広い幅員の幹線道路などに限られています。
バスを利用する傾向の高い、高齢の方を中心に不便さを感じる事も多い模様です。
また、高齢ドライバーの免許返納が増えてきていて、普段の生活を快適に過ごす為には、公共交通機関の発達は必要不可欠といえます。
そのため、目黒区では、「移動」についての地域の困りごとを解決する支援として、身近な地域の「交通支援に関する方針」を決めて、この方針に基づいて、地域への支援を進めています。
詳しくはこちら|目黒区 地域交通支援の取組
ここでは、目黒区の「子ども・子育て支援事業」に関する計画についてご紹介します。
〈利用者支援事業〉
目黒区では、子どもと保護者が保育・教育施設や地域の子育て支援をスムーズに利用できるように、身近なところで情報を提供しています。
また、保護者からの質問や相談に適切に対応するべく、医療、福祉といった関係機関と連携をとっています。
母子保健をはじめとした、いろいろな子育てについての悩みなどにスムーズに対応するため、専門的な見地から保健師などが相談支援を行なって、切れ目なく妊娠期から子育て期までの支援体制を築いています。
今後の事業の方向性としては、担当者が地域の子育て施設に出向いて、全般的な子育てについての相談や子育てサービスに関する情報提供などの「出張相談」を実施していくとのことです。
〈時間外保育事業〉
保育園が開園時間を延長する必要がある際に、延長保育を行います。
共働き世帯や片親の世帯など、開園時間内に子どもを保育園に迎えに行く事が難しい世帯のために実施されている事業となっています。
今後の事業の方向性としては、認可保育園及び新規小規模保育所の開設に力をいれていくとの事です。
〈放課後児童健全育成事業〉
共働きやひとり親家庭の子どもを対象に、学校が休業中の際に子どもを預かる施設を提供する事業となっています。
対象は小学1年生~3年生(一部は1年生~6年生)となっています。
近年、少子高齢化が進み、共稼ぎの家庭などがさらに多くなることが見込まれます。
そんな状況を踏まえ、今後も子どもの安心・安全を確保するために同事業を進めていくとのことです。
〈障がい児の子ども・子育て支援等の利用事業〉
認定こども園や保育園、学童保育クラブなどで、障がい児の受入体制を整備します。
〈新・放課後子ども総合プラン〉
国が推し進める「放課後子ども総合プラン」は、放課後などに使っていない特別活動室などを利用して、「学童保育クラブ」ヤ「ランドセルひろば」、「子ども教室」などを同じ小学校内で行う、一体型事業を展開しています。
今後の「放課後子ども総合プラン」の方向性としては、児童の全てが放課後や学校が休業中の時間を安心・安全に過ごし、いろいろな活動・体験ができる場を提供することを目的として、同事業を進めていくとのことです。
〈子育て短期支援事業〉
対象は区内に住んでいる3歳~12歳(小学生)以下の子どもで、子どもの保護者が病気・看護・出産・仕事などでいない時に、区が要請した児童養護施設で1回あたり6泊7日までの短期間、子どもを預かる事業となっています。
今後さらに推し進めていくと同時に、3歳未満の宿泊を伴わないで養育する「トワイライト事業」や「ショートステイ事業」について、事業の展開を検討する模様です。
〈地域子育て支援拠点事業〉
主に3歳未満の子どもの子育て世帯をメインに、子どもたちの遊びの場を提供しながら、子育て情報などの提供や子育て相談を行うことによって支援する事業です。
今後の事業の方向性としては、民間事業者、NPO法人などの参画による地域の支え合い、子育世帯同士の支え合いよって、地域の子育て力をアップすることを目的としています。
民間ひろばの参入を促して、さらに地域で活動するNPO・団体などと連携することによって事業を拡大していくとのことです。
このように、目黒区は主に子育て世帯への支援を中心に、行政が旗を振って地域住民を支援する動きが活発になっています。
つづいては、目黒区の地盤評価についてみていきたいと思います。
目黒区水害ハザードマップは、大雨による河川の氾濫と下水道からの流水による浸水の危険性を表したものとなっていて、平成30年12月東京都作成の「城南地区河川流域浸水予想区域図」に基づいて、浸水する程度や区域、避難所を表示し、区民の避難などに役に立つように作った地図です。
ここでは、ハザードマップから見る目黒区の地盤評価の高さについてご紹介します。
〈目黒区の地形〉
目黒区は、武蔵野台地の東側にあり、台地が区のほとんど全域にあります。
このような台地には、目黒川と小さい河川、水路などによって作られた谷地があります。
〈目黒区の住宅地盤〉
台地は、海抜高度が高く、平らで起伏が少ない地形となっていて、このあたりの台地を構成しているのは、関東ローム層となっています。
関東ローム層は、粘性が高くしっかりとした地盤になっていて、住宅をはじめとした建築物を建てるのに適した土質となっています。
目黒区での住まいは、地盤の面では安心できるといえますね。
台地と低地の境界は、低地側に台地の側面が下っている斜面となっていて、こちらも台地と同じように地盤が安定しているところもあります。
しかしながら、後背地から浸透する地下水や雨水の影響によって、時間の経過に伴って軟弱な地盤になったり、台地側から運搬されて堆積した軟弱土があったりすることもあります。
また、人工的に造成しているので、盛り土の厚さが場所によって異なっており、地盤のバランスがよくない時があります。
そのため、不同沈下を防ぐような基礎補強策が必要な場合もあります。
谷底低地は、小さい河川などによって台地が削られてできた低地で、樹枝状に台地の間にあります。
台地を作っていた土砂が再度堆積した土や腐植土などがあり、地盤は非常に軟弱になっています。
そのため、長期的な沈下を防ぐような基礎補強策が必要になる可能性もあります。
住宅購入を検討している方にとって、このような地盤の情報は重要ですよね。
目黒区は、台地となっている地区は地盤の面では安心できますが、立地によっては補強工事が必要になる場合もあります。
ぜひ一度ご自身でチェックしてみてください。
今回は、目黒区の交通アクセスの便利さ、目黒区の充実した子育て支援事業と支援政策、ハザードマップから見る目黒区の地盤評価についてご紹介しました。