等々力渓谷や世田谷公園、羽根木公園など緑の多い世田谷区ですが、じつは有名な神社仏閣も多く毎日たくさんの方が参拝されています。
とくに有名なのが招き猫伝説でも知られる豪徳寺、そして東京農業大学・相撲部による「奉納相撲」がおこなわれる世田谷八幡宮、ふくろう祭りで有名な久富稲荷神社など。
これらの神社仏閣には地元の方々はもちろん遠方からわざわざやってくる参拝客もいて、御朱印やお守り、絵馬、オリジナルグッズなどを求める方も少なくありません。
参拝客のなかには会社経営者や重役クラスなど社会的に責任ある方も多いのですが、神仏の御利益に預かりたいという気持ちはより切実なのでしょう。
今回は世田谷区でおすすめの神社仏閣を紹介していますので、興味のある方はぜひチェックしてくださいね。
<豪徳寺に祀られているご神体・アクセス方法>
招き猫発祥の地と言われる豪徳寺ですが、それにふさわしく、境内には招き猫の像が多数祀られています。
境内にある三重塔の四層目には干支の彫り物が飾られていますが、なんとネズミの代わりに猫の彫り物が鎮座し、参拝客を見守っています。
豪徳寺の絵馬にも猫が書かれており、日本だけではなく外国人参拝客も母国語で願掛けをされているインターナショナルな寺院です。
本堂には木造大権修利菩薩椅像、木造弥勒菩薩坐像、木造釈迦如来坐像、木造阿弥陀如来坐像、木造達磨大師坐像の5体の仏像が安置され、招福殿には招福観音が祀られています。
豪徳寺のアクセスですが、電車を使うルートは2つあります。
・世田谷線・宮の坂駅を下車し徒歩で5分、また同じく世田谷線・山下駅から徒歩10~12分
・小田急線・豪徳寺駅を下車し徒歩10~12分
駅から徒歩圏内なのでアクセスは良好ですし、20台の車が停められる駐車場も完備しているので車の方も安心ですよ。
<気になる!豪徳寺のご利益とは?>
豪徳寺に祀られている招福観音のご利益は「家内安全・営業繁盛・金運アップ・心願成就・災難除け・縁結び」となっており、実際に御祈願した方からは「営業成績がアップした!お店の売り上げが上がった!」などの口コミも寄せられています。
豪徳寺では大小さまざまな招き猫が売られていますが、自宅などに持ち帰り、もし願いが叶ったら奉納所に納めにいく習わしがあるそうです。
<豪徳寺の見どころは井伊直弼のお墓>
豪徳寺は井伊直弼で有名な井伊家の菩提寺であり、井伊直弼のお墓があることでも有名です。
当時・彦根藩主だった井伊直孝が鷹狩の帰りに豪徳寺を通りかかると、門前に猫がおり手招きするようなしぐさを見せたため寺に入るといきなり豪雨に見舞われました。
猫のおかげで濡れずにすんだ井伊直孝は深く感謝し、荒れた豪徳寺のために多くの寄付をおこない、井伊家の菩提寺と定めた伝説が残っています。
このとき井伊直孝を招いた猫は死後手厚く葬られ、招猫観音を祀る招福殿も建立されて現在に至ります。
<世田谷八幡宮の御祭神の由来・アクセス方法>
世田谷区八幡宮は陸奥国鎮守府将軍だった源義家が、豊前国の宇佐神宮の御分霊をこの地に勧請し、お祀りしたことが始まりです。
その後、住民に「この御祭神を郷土の守護神として篤く信仰するように」と言い伝えられており、同時に境内で奉納相撲をとらせたという話も残っています。
そのため境内には土俵が通年設置されており、毎年9月中旬の世田谷八幡宮秋季大祭では東京農業大学相撲部による奉納相撲がおこなわれ、有名イベントとして定着。
約1万人もの参拝客や見物客が殺到し、多くの出店がならぶ賑やかなお祭りとなっています。
世田谷区八幡宮の御祭神は「應神天皇(おうじんてんのう)・仲哀天皇(ちゅうあいてんのう)・神功皇后(じんぐうこうごう)」の3柱で、同じ敷地に高良神社や厳島神社、招魂社など三つの境内社も祀られており、地元の方から観光客まで連日多くの方が参拝される霊験あらたかな神社。
東急電鉄世田谷線・宮の坂駅下車、徒歩2分の好立地なので、参拝しやすいのも魅力です。
すぐ近くに招き猫でおなじみの豪徳寺もあり、両方の神社仏閣を一度に巡ることができて便利。
<世田谷八幡宮の御利益とは?>
世田谷八幡宮の御利益は「勝運・開運・交通安全、安産祈願」となっています。
もともとこの神社は源義家が戦いに勝利したことをきっかけに建立されたものですし、境内で執り行われる奉納相撲も勝つか負けるかの世界を具現化しています。
そのため世田谷八幡宮に参拝すると必勝祈願や開運などの御利益があると伝えられており、受験生や人生を切り開いていきたい方にピッタリです。
<世田谷八幡宮の見どころは?>
世田谷八幡宮は土俵だけではなく、どこか年季の入った子育て中の狛犬、力比べのために使った力石(ちからいし)、さらに「交通安全・水難除け・心願成就」の御利益がある境内社の「厳島神社」、荘厳で美しい社殿など見どころが多数あります。
境内には池があり、鯉と亀、それから鴨がいて癒されるとの声も多数、お子さんにも好評です。
御朱印には力士が描かれているので、ここはぜひゲットしておきたいですね。
<久富稲荷神社に祀られている御祭神やアクセス方法>
久富稲荷神社(ひさとみいなりじんじゃ)は別名・新町稲荷神社やふくろう神社とも呼ばれています。
久富稲荷神社の正確な由来は明らかになっていませんが、参道にある巨木の年輪から約400年前にはこの地に鎮座していたと言われています(現在、巨木はありません)。
この地の五穀豊穣・商売繁盛などを願って稲荷神社が建立され、今も多くの参拝客が足を運んでいる人気スポットです。
最近は漫画「ぎんぎつね」の冴木神社のモデルになったことで知名度が一気にアップし、境内にある作者のサイン入り色紙やチラシなどを目当てに参拝される方も増えました。
御朱印には漫画「ぎんぎつね」の印が頂けるため、ファンなら訪れておきたいですね。
神社の御祭神は「大宮女命(おおみやめのみこと)・食稲魂命[宇迦之魂命](うかのみたまのみこと)・猿田彦命(さるたひこのみこと)」の三柱で、各種御祈祷・御祈願なども随時受け付けています。
電車でのアクセスは東急田園都市線・桜新町駅にて下車、さらに徒歩5分で久富稲荷神社に到着するため参拝しやすいと好評。
境内は豊かな自然に囲まれているため、蒸し暑い真夏の時期も木陰の下は涼しく過ごしやすいようです。
<久富稲荷神社のご利益は?>
久富稲荷神社の御利益は「家内安全・交通安全・商売繁盛・厄除・心願成就・社内安全・社運隆昌・工事安全・病気平癒・勝運」などさまざま。
ふくろう絵馬やふくろうお守り、御朱印など久富稲荷神社でなければ手に入らない授与品もあり、お近くに寄ったときはぜひ参拝しておきたい神社です。
<久富稲荷神社名物「ふくろう祭り」ってなに?>
昭和の中頃まで境内の奥にある木にふくろうが住み着いていましたが、残念ながら今はその姿を見ることはできません。
本物のふくろうは見られなくなりましたが、地元の方々による「ふくろう祭り」が毎年定期的に開催されています。
市民参加型のフリーマーケットで、食品類以外の物であれば販売可能です。
同時に人形供養も開催されますので、五月人形やひな人形、ぬいぐるみを供養したい方はぜひお越しください。
今回は世田谷区で人気のある神社仏閣をご紹介しました。
どの神社仏閣も駅から徒歩圏内でアクセスがよく、地元はもちろん国内・国外から多くの観光客が訪れており荘厳ななかに華やかさをも感じます。
招き猫をたくさん見て楽しみたい方は豪徳寺、相撲に興味のある方は世田谷八幡宮、商売繁盛や社運隆昌を願う方は久富稲荷神社と、目的に合わせて最適な神社仏閣を選ぶとご利益がアップするかもしれません。
神社仏閣はパワースポットになっている場所も多いので、気分転換やパワーチャージに世田谷区内の神社仏閣を巡ってみませんか?