ライフステージに応じた住まいのニーズの変化などの理由から、一戸建てから別の一戸建てへの住み替えを行うケースは多くあります。
しかし、一戸建てから一戸建てへの住み替えには注意点があり、正しい手順で住み替えをしないと余計な費用がかかってしまうため注意が必要です。
この記事では、一戸建てから一戸建てに住み替える理由や手順、注意点をご紹介します。
一戸建てから一戸建てに住み替える理由
一戸建てから一戸建てへの住み替えをご検討中の方のなかには、どのようなタイミングで住み替えをすれば良いかがわからず二の足を踏んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
住み替えの理由は、ライフステージの変化によるケースや一戸建てそのものに理由があるケースなど、さまざまです。
まずは、一戸建てから一戸建てに住み替える方がどんな理由で住み替えを選んでいるのかをご紹介します。
家が手狭になった
一戸建てから一戸建てへの住み替え理由で多いのが、現在住んでいる家が手狭になったというケースです。
家が手狭になる理由として、出産や子どもの成長、親の介護などがあります。
たとえば、子どもが成長すると個人の部屋が必要になり、これまでは問題がなかった間取りの家でも生活しづらくなるため、住み替えを検討するケースがあるようです。
お子さまの通う学校を変えたくない場合や、親御さんのかかりつけ医を変更したくない場合は、同じ地域で住み替えをしても良いでしょう。
家の老朽化
住んでいた家の老朽化に伴い、住み替えを決意するケースもあります。
リフォームをして今の家に住み続けるよりも心機一転して新しい家に住みたいと思った場合は、住み替えを検討しても良いでしょう。
木材や鉄筋コンクリートなどの頑丈な素材で作られた建物も、長年使用していると耐久性が落ちてしまいます。
さらに、家の老朽化を放置すると、雨漏りやシロアリの被害などの危険も伴うことがあります。
現在のご自宅の老朽化が不安な場合は、リフォームせずに住み替えるのも1つの手段です。
転勤・転職
家に問題があるわけではなく、生活の拠点が変わることで、住み替えを検討するケースもあります。
その中でも多いのが、転勤や転職に伴う住み替えです。
特に、転勤の場合は会社都合なので住み替え先の地域を自由に選ぶことが難しいため、新しい家を探すのに苦労するケースも見られます。
急な転勤の場合は家の売却と購入を短期間で行う必要が生じるため、計画的に住み替えの準備を進めましょう。
一戸建てから一戸建てへの住み替え手順
一戸建てから一戸建てに住み替える際の手順には、売り先行と買い先行の2種類があります。
それぞれの特徴をご紹介します。
売り先行
売り先行とは、現在住んでいる自宅を先に売却してから新しい家を購入する方法です。
自宅に住みながら売却を進めることもできるので、自宅の売却後は新居を購入するまで賃貸物件で暮らすか、自宅の引き渡しに間に合うように新居を購入して住み替えをします。
自宅の売却で得られた資金を新居の購入資金に充てることができるため、資金計画が立てやすいのがメリットです。
自宅を売却してまとまったお金が手に入れば、新居の購入に向けた住宅ローンの借り入れ額の計算がしやすく、資金面での不安も小さくなります。
一方で、家を仲介で売ろうとすると数か月かかってしまう上にいつ売却できるかわからないため、住み替えのスケジュールが立てにくいことがデメリットです。
そのため、時間に余裕はあるけれど資金にはあまり余裕がない方には売り先行が向いていると言えるでしょう。
また、住宅ローンの返済が残っている場合も売り先行がおすすめです。
住宅ローンの返済が残っている方が先に新居を購入すると、現在の家と新居の2つのローンを抱えるダブルローンになってしまいます。
買い先行
買い先行とは、先に新しい家を購入してから前の自宅を売却する方法です。
買い先行のメリットとして、気に入った物件が見つかれば好きなタイミングで住み替えられることが挙げられます。
魅力的な物件はすぐに成約してしまうケースも多いため、ほしいと思った物件を買い逃さずに済むのは大きなメリットだと言えるでしょう。
一方、買い先行のデメリットは資金に余裕がないと難しい点です。
自宅の売却で得たお金を購入資金に充てられないため、資金を調達する必要があります。
住宅ローンを組む場合、十分な収入がないと審査に通らないケースもあるため注意が必要です。
平均的な収入の方が買い先行で住み替えをするのであれば、現在の自宅の住宅ローンは完済しておいたほうが良いでしょう。
したがって、買い先行は収入や自己資金に余裕がある方におすすめの方法です。
現在の自宅の売却益に頼らずに新居を購入できる方であれば、買い先行で住み替えを進めても問題ありません。
一戸建てから一戸建てに住み替える際の注意点
一戸建てから一戸建てに住み替える際には、住宅の売却と購入の両方をおこなわなければならず、注意したい点も存在します。
一戸建てから一戸建てへの住み替えならではの注意点をご紹介します。
査定額通りに売れるわけではない
物件を売却する際にはまず不動産会社に査定を依頼しますが、提示された査定額で売れるとは限りません。
査定額はその価格で売れることを保証する金額ではないため、売り出し価格の参考として捉えると良いでしょう。
査定額を基準に新居を購入する計画を立ててしまうと、売却価格が想像以上に安くなってしまい、今後の支払いが困難になる可能性があります。
また、一戸建ては購入時より高く売れることは原則としてないため、築年数が浅い一戸建てでも資産価値が下がる可能性があります。
売り先行の場合は、現在の自宅がどの程度の金額で売れるのかをできるだけ正確に把握したうえで住み替えの準備を進めましょう。
売却に時間がかかるケースもある
一戸建ての売却はスムーズに進む場合もあれば、なかなか買い手が見つからない場合もあります。
実際に売却が完了するまではさまざまな手順を踏む必要があり、売却できるまで平均6か月、長いと1年以上かかるケースもあるため注意が必要です。
とくに、ローン残債がある状態で売却が長引くと、ダブルローンになるリスクを抱えてしまいます。
すぐに売却できない可能性も考慮して、住み替えは余裕のあるスケジュールで行うのがおすすめです。
なるべくスムーズに売却するためには、掃除などで自宅をきれいに見せる他、インスペクションを受けるのも良いでしょう。
住宅ローンの返済条件を慎重に検討する
住み替えでは、住宅ローンの返済条件を慎重に設定することが重要です。
新たに一戸建てを購入する方と比較すると、一戸建てに住み替える方は年齢層が高いことが予想されます。
ローンを組むこと自体は可能ですが、定年以降まで返済を続けるスケジュールではリスクが伴います。
住み替えで住宅ローンを組む際のポイントは、これまでの住宅ローンの返済期限と同じ年齢で完済できるように計画することです。
たとえば、これまでの住宅ローンを65歳で完済する計画であれば、新しい物件の住宅ローンも65歳で完済するように組むと良いでしょう。
まとめ
一戸建てから一戸建てに住み替える際には、売り先行と買い先行の2種類の方法があり、リスクを最小限にするためには方法や注意点に気を付ける必要があります。
売り先行と買い先行の特徴を把握した上で、ご自身に最適な手順で住み替えを進めましょう。
株式会社リードホーム スタッフブログ編集部
都心・城南エリアで土地・一戸建・マンションをお探しの方のために結束したファミリータイプ住宅売買の専門集団です。目黒区・港区・渋谷区・世田谷区・品川区・大田区の居住用物件のみに特化しております。ブログでは不動産売却などの記事をご提供します。