多くの方にとって人生で最大のお買い物になるマイホームは、できるだけ安く購入したいと考えるのは当然のことです。
しかし、実際に中古住宅を購入する際には値引きができるのかどうか、どのように値引き交渉を進めれば良いのかがわからない方も多いかもしれません。
この記事では、中古住宅を購入する際に値引きができるのかどうかをはじめ、値引き交渉が成立しやすい物件の特徴、値引き交渉の注意点についてご紹介します。
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中古住宅をはじめ、物件の取引時には売主と買主の間で価格交渉がおこなわれるのが一般的です。
不動産の販売価格は、相場を踏まえた査定額をもとに売主が決めていて、その価格には売主のさまざまな事情が反映されています。
値引き交渉がおこなわれることを見越して査定額より5%ほど高い金額を設定するケースが良く見られますが、実際に値引き交渉に応じるかは売主の状況次第です。
たとえば、進学や転職などライフイベント上の理由で売却のスケジュールが決まっている場合、「多少安くなっても早く売りたい」と考え、値引き交渉に応じてくれる可能性が高くなります。
一方、住宅ローンの残高が多く残っている場合には、過度な値引きに応じると住宅ローンが払いきれなくなってしまうため値引き交渉に応じられないケースもあります。
中古住宅の購入時に値引き交渉がおこなわれるのは一般的ですが、実際に値引きしてもらえるかは売主の状況次第といえるでしょう。
値引き額の相場
値引き額の相場は、その不動産の販売がどの程度続いているかによって異なります。
販売初期は売主も強気であることが多く、値引き幅は端数を取る程度が限界となることが多いです。
たとえば、5,980万円の中古住宅なら端数の80万円を値引きするなど、1~2%程度の値引きが相場となります。
それに対して、販売開始から2~3か月が経過すると売主が不安を感じるようになるため、値引き幅は5%ほどが相場です。
さらに、販売開始から3か月経過すると、物件によっては10%ほど値引きされるケースも見られます。
値引き交渉のタイミング
値引き交渉は、購入の申し込みをするタイミングでおこなうのがおすすめです。
購入申込書に希望の金額を書いて提出するか、事前に仲介会社を通じて反応を確認すると良いでしょう。
売買契約の直前で値下げを切り出し、申し込みの取り下げをほのめかすのはマナー違反です。
また、交渉を有利に進めたい場合には、住宅ローンの仮審査に受かったあとに交渉を始めるのもおすすめです。
購入資金を確保してから交渉することで、値引きされれば購入するとアピールでき、値引きに応じてもらえる可能性が高まります。
値引き交渉が成立しやすい中古住宅の特徴
中古住宅は値引き交渉がおこなわれるのが一般的ですが、実際に値引きできるかどうかは物件によって異なります。
では、値引き交渉が成立しやすい物件の見分け方は存在するのでしょうか。
値引き交渉が成立しやすい中古住宅の特徴をご紹介します。
築年数が経過している
住宅の価値は、築年数が経過すればするほど低下していきます。
したがって、築年数が経過しているにもかかわらず周辺の相場より高い金額の中古住宅は、値引き交渉が成立しやすいといえるでしょう。
築年数が経過している中古住宅を見つけたら、まずは周辺の相場を確認し、築年数に対して妥当な価格設定がなされているか確認するのがおすすめです。
周辺の相場と乖離している場合は、相場に基づいた価格を提示して交渉をおこなうと良いでしょう。
長期間買主が見つからない
長期間買主が見つからない物件は、売主が「このままでは売れないかもしれない」と不安に感じていることが多いため、値引き交渉が成立する可能性が高くなります。
前述のとおり、中古物件を売り出したばかりの時期は強気な売主が多く、なかなか値引き交渉に応じてもらえないことが一般的です。
しかし、長期間買主が見つからないと不動産会社から販売価格の再設定を求められることが多く、値下げもやむなしという考えに至ります。
このように、長期間買主が見つからない中古住宅は売主の考えが変化していることが多いため、値引き交渉に応じてもらえる可能性が高いといえます。
周辺相場と比較して価格が高い
周辺相場と比較して価格が高く設定されている物件も、値引き交渉に応じてもらえる可能性が高いといえます。
中古住宅の価格は査定額をもとに売主が決定していて、値引き交渉に応じるためにあえて価格を上乗せしているケースも少なくありません。
したがって、周辺の物件と比較して価格が高い中古住宅は、値引き交渉に応じる部分を上乗せしている可能性が高いといえます。
気に入った中古住宅が見つかったら、周辺の物件相場を調べ、割高かどうかを確認しておくと値引き交渉を有利に進められるでしょう。
中古住宅の値引き交渉をおこなう際の注意点
値引き交渉をおこなう際には、ただ希望する値引き額を提示すれば良いわけではありません。
中古住宅の値引き交渉が成立するかどうかは売主の事情によって左右されるものの、買主の交渉方法も重要です。
ここでは、中古住宅の値引き交渉をおこなう際に気を付けたい注意点をご紹介します。
売主との信頼関係を構築する
値引き交渉を成功させるには、売主との信頼関係の構築が欠かせません。
自分の都合ばかりを優先する買主に対しては、売主は値引き交渉に応じる気がなくなるどころか、交渉そのものをしたくないと思ってしまう恐れがあります。
売主に気持ち良く値引き交渉に応じてもらうためにも、誠実な態度を心掛けましょう。
信頼関係を構築するためには、強引な値引き交渉をおこなわないことも重要です。
たとえば、値引きのために中古住宅の欠点ばかりを挙げたり、売主が納得しないような大幅な値引き額を提示すると、売主に良い印象を与えることはできません。
値引き交渉の際には、売りに出されている中古住宅の長所を話しながら、経済的な事情のために値引きしてもらいたい旨を伝えるのが効果的です。
前述のとおり、中古住宅の売主の事情はさまざまで、金銭的な事情からどうしても値下げに応じられないケースもあります。
値引きしてもらって当然と考えるのではなく、売主の気持ちも尊重したうえで値引き交渉を進めましょう。
住宅ローン控除の対象になるか確認する
値引き交渉をおこなう前に、購入を検討している中古住宅が住宅ローン控除の対象となっているかを確認しておきましょう。
住宅ローン控除とは、住宅ローンを利用して新築住宅や中古住宅を購入した場合、一定の条件を満たせば年末のローン残高に応じた金額が所得税額などから差し引かれる制度です。
控除を受けるためには、住宅の面積や住宅を購入する方の合計所得金額などの条件をすべて満たす必要があります。
中古住宅を購入した場合は原則10年間控除の適用を受けることができ、大きな節税効果が期待できるため、条件に合致しているかを忘れずに確認しておきましょう。
もし、購入する中古住宅が控除の対象外だった場合、それを理由として値下げ交渉ができるかもしれません。
まとめ
中古住宅の購入時には値引き交渉がおこなわれるのが一般的ですが、売主の事情はさまざまであり、必ずしも値引き交渉に応じてもらえるとは限りません。
値引き交渉をする際には、両者が気持ち良く取引できるよう、周辺の相場などの情報を調べたうえで、誠実な態度で交渉に臨みましょう。

株式会社リードホーム スタッフブログ編集部
都心・城南エリアで土地・一戸建・マンションをお探しの方のために結束したファミリータイプ住宅売買の専門集団です。目黒区・港区・渋谷区・世田谷区・品川区・大田区の居住用物件のみに特化しております。ブログでは不動産売却などの記事をご提供します。