注文住宅を建てる際、先に土地だけを購入したいとお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
条件の良い土地をほかの方に取られる前に確保できるなどのメリットがある一方、土地だけを先に購入する行為にはデメリットや注意点もあります。
この記事では、土地だけ先に購入する際のメリットやデメリット、注意点をご紹介します。
土地だけ先に購入する際のメリット
まずは、土地だけを先に購入する主なメリットをご紹介します。
他人に土地を取られる心配がない
土地だけを先に購入する最大のメリットは、条件の良い土地を他人に取られてしまう心配をしなくて済むことです。
立地や価格などの条件が良い土地は、ほかの買主にとっても魅力的なため、すぐに購入されてしまう恐れがあります。
とくに人気の高い土地の場合、売り出してから数日で成約してしまうケースも少なくありません。
欲しいと思ったタイミングで土地を購入でき、ほかの買主に先に購入される心配をしなくて済むのは、先に土地を購入する大きなメリットだといえるでしょう。
注文住宅のイメージを想像しやすくなる
先に土地を購入しておくことで、どんな注文住宅を建てるかについてイメージしやすくなるのがメリットです。
家を建てる土地が決まっていない状態では、どんな家を建てるかの具体的なイメージがなかなか掴めない方も多くいらっしゃいます。
それに対し、先に土地が決まっていれば、その土地の形や周辺の環境を踏まえた家づくりができるため、よりイメージが明確になります。
どんな家を建てれば良いか分からない場合でも、土地だけ先に買っておけば、より詳しいイメージが掴めるかもしれません。
業者選びがスムーズになる
土地だけを先に購入しておくと、注文住宅の業者選びがスムーズに進みます。
すでに土地が決まっていれば、手間が少なくスムーズに契約に進めるため、業者の反応も良くなるケースが多いです。
また、住宅のプランや見積書もすぐに作ってもらえるため、業者の比較検討がしやすいのもメリットとして挙げられます。
業者をスムーズに決められると、その分住宅のプラン決めに費やせる時間も増やせるので、じっくりと時間をかけて家づくりに集中できるでしょう。
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土地だけ先に購入する際のデメリット
土地だけを先に購入することにはいくつかのメリットがある一方、デメリットも複数存在します。
土地を購入した後に「先に買わなければ良かった」と後悔しないためにも、メリットだけでなくデメリットも把握しておきましょう。
理想どおりの住宅が建てられないリスクがある
土地だけを先に購入する最大のデメリットは、理想どおりの住宅が建てられないリスクがある点です。
その理由として、土地には建ぺい率や容積率、高さ制限などの建築に関するさまざまな制限が定められていることが挙げられます。
そのため、いくら土地の立地や周辺環境が良くても、さまざまな制約により理想どおりの家が建てられない恐れがあります。
気に入った土地を見つけたら、焦って買うのではなく、まずは理想どおりの家が建てられる土地かどうかを慎重に判断しましょう。
住宅ローン選びが不利になる
土地だけをローンで購入する場合、普通の住宅ローンが使用できず、土地先行融資やつなぎ融資などのローンを利用する必要があります。
これらの土地購入用のローンは普通の住宅ローンよりも金利が高く、取り扱う金融機関も少ないため、住宅ローン選びが不利になってしまうのがデメリットです。
また、現在のお住まいが賃貸物件であれば、土地だけを先に購入しても、建物が完成するまでは引っ越しができないため、土地のローンと賃貸物件の家賃の両方を支払わなければなりません。
ローンと現在の家賃の支払いを二重に負担しなければならず、家計が圧迫されるのもデメリットといえるでしょう。
納める税金の額が増える
土地だけを先に購入すると、負担しなければならない税金の額も増えてしまいます。
土地は所有しているだけで毎年固定資産税や都市計画税が課税されるため、住んでいるわけではない土地に対しても税金を納めなければなりません。
土地だけを先に購入する場合、土地そのものの価格だけでなく、住宅が完成するまでに負担しなければならない固定資産税や都市計画税の額も忘れずに確認しましょう。
また、土地だけを先に購入する場合、原則として住宅ローン控除が利用できないため、所得税や住民税の金額も高くなってしまいます。
住宅ローン控除はあくまでも住宅を購入するための制度なので、土地のみの購入には使えないのが原則です。
ただし、土地の購入から2年以内に住宅ローンを使って住宅を建てる場合など、一定の条件を満たせば例外的に住宅ローン控除を利用することができます。
しかし、これらの条件にあてはまらない場合、土地だけを先に購入したら住宅ローン控除を利用できないことがデメリットです。
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土地だけ先に購入する際の注意点
土地だけ先に購入する際には、土地と建物を一緒に購入するケースとは異なる注意点に気を付けなければなりません。
主な注意点をご紹介します。
住宅の建設計画をあらかじめ立てておく
土地だけ先に購入する場合でも、住宅の建設計画をあらかじめ立てておく必要があるケースもあります。
なぜなら、土地を購入するための土地先行融資やつなぎ融資を申し込むときには、住宅の建設計画を提出する必要があるケースが多いからです。
そのため、先に土地だけ購入する場合でも、融資を利用するケースでは住宅の建設計画をあらかじめ立てておかなければなりません。
先に土地だけ購入した場合のメリットの1つが、住宅を建設するまでに時間的余裕が生まれ、じっくり住宅の検討ができることですが、融資を受けるためには住宅の建設計画を早めに立てておく必要があります。
住宅ローンの利用条件を確認しておく
土地だけ先に購入するケースでは、住宅ローンの利用条件を確認しておくことをおすすめします。
前述のとおり、土地だけを購入する場合には、土地先行融資やつなぎ融資を利用するのが一般的です。
しかし、土地先行融資やつなぎ融資は住宅ローンより金利が高いため、住宅ローンを利用した場合と比較して支払総額が高くなってしまいます。
土地の購入にも住宅ローンが利用できれば支払総額が減らせるので、融資を受ける金融機関の住宅ローンの利用条件を確認しておくのがおすすめです。
利用条件は金融機関によっても異なりますが、土地を購入してすぐに住宅を建てるのであれば住宅ローンを利用できるケースが多いです。
土地だけ先に購入する場合は、具体的なプランを持って金融機関に住宅ローンの相談をすると良いでしょう。
土地と住宅の名義を一致させる
土地だけを先に購入する際には、後から建てる住宅と名義を一致させておくことをおすすめします。
土地と住宅の名義が異なると、後々住宅ローン控除制度が利用できなくなってしまうため、注意が必要です。
ローンの返済額に気を付ける
土地と住宅を同時に購入した場合、住宅の完成後にローンの返済が開始されるため、比較的余裕を持って返済できます。
しかし、先に土地だけを購入するケースでは、住宅が完成するまでは賃貸物件に住むことが多いため、家賃の支払いとローンの返済を二重に負担しなければなりません。
住宅が完成するまでの期間は支払いが増えるため、家計を圧迫しない返済計画を立てることが重要です。
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まとめ
住宅より先に土地だけを購入する際には、さまざまなメリットがある一方、デメリットや注意点も多くあります。
理想のマイホームをなるべくコストを減らして建てるためには、デメリットや注意点を把握し、よく検討したうえで土地を購入しましょう。
株式会社リードホーム スタッフブログ編集部
都心・城南エリアで土地・一戸建・マンションをお探しの方のために結束したファミリータイプ住宅売買の専門集団です。目黒区・港区・渋谷区・世田谷区・品川区・大田区の居住用物件のみに特化しております。ブログでは不動産売却などの記事をご提供します。