不動産の売買をしようと思ったとき、付帯工事費用という言葉を聞いたことはあるでしょうか。
ここでは、注文住宅における付帯工事費用や諸費用とはどういうものかを解説していきます。
\お気軽にご相談ください!/
弊社へのお問い合わせはこちら注文住宅における付帯工事費用と別途付帯工事費用とは
ただ家を建てるだけでも、いろいろな種類の費用がありますので、そのなかの「付帯工事費用(別途付帯工事費用)や諸費用」ついて解説します。
別途付帯工事費用とは
付帯工事費用とは、家を作るときにかかる、関連の費用のことをいいます。
住宅そのものの建築費は建築工事費といい、それ以外の価格については付帯工事費用と呼ばれます。
ただ建てるだけでなく、水、ガス設備といったライフラインを整備するための工事費などが例として挙げられます。
別途付帯工事費用と呼ばれることもありますが、内容は建築会社によって少し異なります。
別途付帯工事費用の内訳
基本的に、付帯する工事費は総費用の内2割を占めるとされています。
たとえば、3,000万円の注文住宅を購入したときは「3,000万円×0.2=600万円」となるので、付帯する費用はおよそ600万円となります。
金額に含まれていない場合も
注文住宅の価格が3,000万円、と書かれていても、そのなかに付帯する工事費が含まれていないことがあります。
そうなると、単純に3,000万円+600万円など、代金が上がる可能性があるので注意が必要です。
見積書などを確認しておき、総額でいくらになるのかはかならずチェックしておきましょう。
あとから設置可能なものもある
水、ガス設備といったライフラインは、住む前につけておきたいものです。
しかし、庭に池が作りたい、菜園場を作りたいといった場合などには、あとから設置することも可能です。
もちろん、それらを設置する際にも、別途費用が必要になってくるので注意しましょう。
注文住宅における付帯工事費用と諸費用とは
次に、諸費用についてご説明します。
諸費用とは
諸費用とは、工事以外でかかってくる費用全般のことを指します。
注文住宅に限らず、物件などの購入時にはさまざまな手続きをしていかなければなりません。
契約書に付随する印紙税、不動産会社への仲介手数料など、あらゆる場面でかかってくるお金が諸費用となります。
自己資金でのみ支払う
諸費用に関しては、原則として自己資金で支払わなければなりません。
工事の費用などはローンを組んで支払っていくものになりますが、諸々の代金はその場で支払うのがルールになっているので、そのお金は用意しておきましょう。
支払いのタイミングになったら直接現金で支払うか、口座からの引き落としなどで対応していくことになります。
火災保険なども諸費用に当たる
物件を購入するときは、火災保険や地震保険にも加入しておくのが一般的ですが、こういった保険類の代金も諸費用として計上されます。
建物の種類や構造、築年数など、あらゆる条件が重なったうえで価格が決まるので、保険に関してはいくらになるのかは購入してみないとわかりません。
ただし、支払い方法は毎年分割払いか、10年分の費用を一括で支払っておくかなどが選べます。
引っ越し代など
こちらは個々人の領域になってきますが、引っ越し代なども諸費用に数えられます。
家具家電の購入費や引っ越し業者への依頼費など、新居に住む準備をするだけでも、なにかとお金がかかってきます。
こだわりをもっていると予定外の出費が増えていくので、引っ越し代に使うお金はなるべく増やしておいたほうが安心でしょう。
税金関連
印紙税も税金ですが、それ以外の不動産取得税などといった税金関連も諸費用にあたります。
物件を所有すると、税金はさまざまな機会で支払うことになりますが、軽減措置もあるのであまり身構えなくても大丈夫でしょう。
ただし、納付書は住んでからすぐにもらえるのではなく、入居後しばらく経ってから送られてくるものになるので注意しておきましょう。
注文住宅における付帯工事費用の相場とは
付帯工事費用、および諸費用の相場について解説していきます。
工事費用
工事とひとくちに言っても、あらゆる種類があり、それぞれ費用相場があります。
たとえば外構工事、これは駐車場や門などを設置するための工事になります。
こちらの費用相場は、およそ20万円から120万円前後とされています。
これだけ費用に差が開いているのは、駐車場の広さや門の大きさ、質感など、さまざまな要素が絡み合っているためです。
注文住宅ともなると、ある程度自由に設計ができるので、好みを忠実に再現しようと思ったら相場よりも高くなる可能性もあります。
また、土地をフラットな状態にして、建物が建設できる状態にする造成工事というものもあります。
こちらの費用相場は、50万円から150万円程度になります。
これも土地の大きさやもともとある地中埋設物など、撤去が必要な物の数に応じて価格が変わってくるので、実際に見積もりをおこなわなければ正確な値段がわからないものです。
ほかにも、地盤を強化して、建物が沈んだり壊れたりしないようにする補強工事や、古屋がある場合はそれらを撤去するための解体工事があります。
それぞれ数十万円から数百万円の相場になっているので、こちらも見積もりではっきりさせましょう。
引き込み工事
上記は、家そのものを建てるための基礎工事などになっていましたが、引き込みは電気やガスなどを利用できるようにするため、地下から引き込んでくる工事になります。
注文住宅になるので、オール電化にしたり、都市ガスとプロパンガス、どちらになるのかなどで価格が変わってきます。
相場としては、80万円から150万円程度になっています。
どのような設備にするかや、外付けコンセントなどを設置する場合にも、費用は高くなってくるでしょう。
便利な設備をつければつけるほど、費用も高くなってくると認識しておけば良いと思います。
インテリア工事
物件を注文するのであれば、インテリアもオーダーしておきたくなるかもしれません。
そうなると、カーテンや照明など、部屋を彩るインテリアの工事もおこなっていくことになります。
あればその分生活が豊かになるインテリアですが、工事をおこなうと費用は60万円から80万円程度かかってきます。
カーテン、照明はとくにデザインにこだわる方も多く、デザイナーに依頼する場合もあるほどです。
その場合は費用がさらにかかる可能性があります。
デザインへのこだわりと妥協点を考慮したうえで予算を組んでおくことで、無駄な予算を削減することに繋がるかと思います。
諸費用の相場
諸費用は、たとえば登記簿登録などがあります。
物件の所有権を得るための手続きですが、これの相場は25万円から40万円程度になります。
また、火災保険や団体信用生命保険、事務手数料などをすべて含めて90万円から120万円程度となります。
ほかには、引っ越し費用や家具家電の購入費、建て替えるまでの仮住まいにかかる費用などです。
諸費用はすべて含めて、物件価格のおよそ10%を占めるのが相場といわれています。
これを超えている場合は、少し費用をかけすぎと認識しておきましょう。
まとめ
注文住宅ともなると、いろいろと自由にできる反面、費用がかさみすぎてしまう可能性があります。
自己資金はどれくらいか、借り入れはどの程度にするのかなどをよく検討したうえで、予算オーバーとならないよう注意しながら購入計画を立てていきましょう。
\お気軽にご相談ください!/
弊社へのお問い合わせはこちら