夢のマイホームを持つなら、家族が増えても住みやすい街に建てたいと思う方が多いでしょう。
マイホーム用の土地購入を検討している方にとっては、まわりの環境はもちろん気になるところですが、子育て世帯が住みやすい街かどうかも、重要なポイントです。
国も様々な子育て支援政策を打ち出していますが、身近な自治体から手厚いサポートがあれば、子育て世帯がより安心して子育てをできますよね。
今回は、独自の子育て支援が充実していて、子育て世帯にも住みやすいと人気の世田谷区をご紹介します。
大使館や有名人の家が多いことから、警備も厳重で治安が良い街で知られている世田谷区。
世田谷区には、「世田谷版ネウボラ」という支援体制があります。
ネウボラとは、フィンランド語で「相談やアドバイスをする場所」を意味する言葉で、フィンランドが子育て世帯に行っている支援サービスのことです。
日本では妊娠が分かると病院へ行き、出産までは病院からのサポートを受け、出産後の子供の健康サポートは小児科や保健所へと移っていきます。
さらに子供の成長とともに、子育て世帯が抱える問題は増えていき、たとえば保育園に入るためには区役所へ相談に行くといったように、相談する場所がその都度変わっていくのが通常です。
しかしフィンランドでは、妊娠が分かったときから子供が学校に入るまで、子育て世帯に対して切れ目のないサポートをするネウボラがどの自治体にもあり、様々な問題を相談できる体制を作っています。
妊娠が分かると自治体から母子手帳をもらいますが、世田谷区では妊娠届け出を提出すると、ネウボラチームとの面談を受けることができます。
世田谷区では、地区担当の保健師と母子保健コーディネーター、さらに子育て支援応援員がチームを作って、医療や地域と連携したサポートを継続的に行っています。
保健師だけでなく助産師や看護師もいる母子健康コーディネーターには、妊娠・出産に対する不安を相談できますし、子育て支援応援員は保育士などが担当しているため、子供の成長とともに増える悩みを、一貫してネウボラチームがサポートしてくれます。
また、面談時には「子育て利用券」が配布され、マタニティヨガや母乳相談、離乳食講座や親子交流会、子供の一時預かりなどの支援を受けることができます。
新しい家族を迎えるのは楽しみでもありますが、同時にこれからの子育てについても不安になるものです。
しかし世田谷区ならどこへ相談すればいいのだろう、と心配する必要はありません。
子育て世帯が住みやすい街になるよう、様々な悩みを一緒に考えてくれる世田谷版ネウボラチームが、しっかりサポートしてくれます。
世田谷区は、子育て世帯にとって住みやすい街となるよう、サポートの一環として、子育て支援情報を配信する「せたがや子育て応援アプリ」を提供しています。
これは、授乳スペースや公園、保育施設などの検索、支援情報や申請・手続き情報の閲覧、健診の時期の自動お知らせ配信など、子育て世帯に役立つ情報を配信し、住みやすい街にする応援アプリです。
また、気になる保育施設の空き情報や、児童館などのイベント情報を検索することもできます。
共働きの子育て世帯にとっては、子供を預ける施設が空いているかは、とても心配なことですよね。
また自治体にとっても、待機児童を減少させることは大きな課題です。
世田谷区の応援アプリには、子供の生年月日を登録しておくだけで、予防接種や健診のお知らせを適切な時期に通知してくれる機能があります。
スマートフォンのアプリならではの、とても便利な機能ですよね。
子供が急に病気になった時や、けがをしてしまった場合、まずは応急手当が大事です。
突然のことで慌ててしまいわないために、世田谷区の母子健康手帳には、電話相談窓口の番号や受付時間などに加えて、応急手当の方法が書かれています。
症状がひどい場合に、医療機関を受診する前の応急手当の方法をご紹介します。
・やけど…水ぶくれができたときや、やけどが広範囲の場合は、すぐに患部を冷やし無理に服を脱がさない
・出血…傷口をガーゼで圧迫しても止まらない場合は、腕ならひじの内側、足なら太ももの付け根を縛る
・骨折…大きめの板や固いボール紙などで、折れた骨の両側を痛がらない形で固定する
・打撲…お腹を強く打ったときは、衣類を緩める
・目への異物混入…目をこすらせないように注意し、大量の水で洗い流す
・頭部打撲…意識がなく、吐いたり痙攣したりしている場合、吐物で窒息しないように頭を横に向け、呼吸がない場合は人工呼吸を行う
・誤飲…たばこや除光液・ガソリンなどはなにも飲ませずに吐かせ、医薬品は水などを飲ませてから吐かせるなど、飲んでしまったものによって応急手当が異なる。
様々な応急手当の方法が絵を使って分かりやすく説明されており、急な事故にも慌てず対処できるように書かれているのは心強いことです。
とはいえ、そもそも事故にあわないようにすることが第一。
そのためには、小さい子供から目を離さずに、常に気を配ることが大切です。
忙しく家事をしながら子供に気を配るのは大変ですが、子供の事故は大人が防ぐことができます。
たとえば、子供の目線にある角のある物にはクッションをつける、階段には柵をつける、カミソリや包丁などはしっかりしまうなど、ちょっとした工夫や注意で防げる事故もあるのです。
また、誤飲はよくある事故なので、たばこや化粧品などは子供の手の届かないところに片付けるようにしましょう。
子供は大人のまねをするのが好きで、大人が使っている物に興味を持つのは普通なことですから、日常的に使う物でも、子供にとって危険だと思える物を一度リストアップしてみるのも良いかもしれませんね。
子供と一緒に出かける際にも、手をつないで大人が道路側を歩くことや、ベビーカーに重い荷物をぶらさげないことなど、大人がちょっと気を配った行動をすれば、子供の事故を予防することができるのです。
また、万が一の災害に備えた災害対策も、日ごろから準備しておきましょう。
家族で避難場所を決めておくことや、非常時の連絡方法などを事前に話し合っておくことが大事です。
また、防災グッズを入れる袋には、使い捨ての紙コップやスティックタイプになった粉ミルク、紙おむつや肌着など、子供を連れて避難する際の必需品も準備しておくのがよいでしょう。
新しい土地で生活を始める子育て世帯にとって、住みやすい街かどうか、自治体によるサポートが充実しているかどうかは重要なポイントですよね。
世田谷区では、継続して相談できるネウボラや応援アプリなど、子育て世帯にとって住みやすいサポートが充実していますので、マイホーム用の土地購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。