東京都港区は子育てファミリーが住むにあたって、とてもおすすめの街です。
本記事では、港区に住むメリットをご紹介していきます。
問題視されている待機児童への対応や教育環境、さらには港区の最新の地価や前年からの変動もご紹介します。
港区に家族で住むことを考えている方は、この記事を最後まで是非読んでくださいね。
2016年から社会的な問題として全国的に問題視されている待機児童問題。
現在も問題は解消されないまま、港区ももちろんその例外ではありません。
しかし港区がこの問題に対して積極的に取り組んでいることは、港区に住むメリットだと考えられるでしょう。
待機児童というのは、人数などの関係により子供を入園させることができず、保育施設の定員枠が空くまで入園を待機している児童のことです。
2016年にはネガティブワードを含めたショッキングな言葉が、流行語に選ばれるなど、大きな社会問題となりました。
東京都内で、未だに待機児童数が減っていない地区も多い中、港区では待機児童問題に対して積極的に働きかけています。
そして、ついに2019年4月1日時点で港区は待機児童数0人を達成することができました。
区内の保育施設数は112園あります。
その保育定員は8,447名にも上ります。
2017年の4月から2019年の4月までの2年間の間に行った、1,168名の定員拡大により待機児童数0人という快挙をあげることができたのです。
他にも、保育施設の空きクラスを有効活用して一歳児の定員を60名確保した活動や保育コンシェルジュによる細かな対応を実現しました。
この積極的な取り組みにより実現した港区内における待機児童問題の解決。
そして待機児童数0人を見事達成することができました。
港区はこれからもこの記録を継続できるように引き続き保育環境の整備に取り組んでいくとしています。
今後も2020年に向けて515人の保育定員の拡大も予定されています。
まだまだ待機児童問題に対して力を入れていく姿勢が見られます。
港区に住むことで、小さいお子さんのいる子育てファミリーでも、待機児童の問題を心配することがなく暮らすことができるというのは、とても大きなメリットとなるでしょう。
港区に住むメリットの2つ目として挙げられるのが教育環境の良さです。
子育て支援だけでなく、教育にも力を入れている港区。
具体的には、一般的には珍しい学校選択制を取り入れていることや外国人が多く住む街ならではの教育環境が挙げられます。
子育てファミリーになぜ港区に住むことをおすすめしているのか、ここにその理由が秘められているのです。
では、順番にご紹介していきましょう。
港区では学校選択制という制度を導入しています。
これは何なのかというと、その名の通り学校を自分で選択できる制度のことです。
流石にこれだけではわかりづらいかと思うので、具体的に説明しましょう。
一般的に小学校や中学校は、指定の通学区域の学校に通うこととされています。
自分で行きたい学校を選ぶことは出来ず、何か特別な事情がない限りは指定されている学校以外に通うことは許可されません。
ですが、学校選択制が導入されている地域だと、条件はあるものの、自分の行きたい学校を希望することができます。
このメリットは何かというと、学校の特色や部活動などを見て、子供に合った学校に通わせることができるという点です。
例えば、学校選択制が導入されていない地域だと指定されている学校に「子供が入りたい部活動がない……」なんてこともありますよね。
ですが、学校選択制では子供が入りたい部活動のある学校を選ぶことができます。
これが学校選択制の大きなメリットなのです。
港区の特色として、外国人や帰国子女が多く住んでいるというところがあります。
その中にはもちろん日本語をうまく話せない子供も多くいるため、港区では日本語学級や国際学級を設置、そういった方たちの教育の場を設けているのです。
日本語学級は文字通り日本語を上手く話せない子供を対象に、日本語を指導する教育のことです。
国際学級は通常のクラスに外国人の児童を受け入れるESCというものを設置し、ESC児童に対して英語で授業を行うという教育です。
ESCを設置したクラスには日本人児童と外国人児童がおり、授業を通して世界の様々な文化・価値観に触れることができるというのも大きなポイントです。
これは、外国人や帰国子女が多く暮らす港区ならではの取り組みですよね。
こういった取り組みをしている地域は多くありません。
日本から出ることなく、身近なところで世界のことを楽しく学ぶことができるのも港区に住むことをおすすめしている理由です。
港区ならではの教育の特徴として、幼・小中一貫教育があります。
これは公立学校の一貫教育も小中だけでなく、幼児期も含めた小中一貫教育のことです。
一般的によく聞くのは小学校入学から中学校卒業までの9年間の小中一貫教育ですよね。
ですが、港区では幼稚園での教育3年間もそこに加え、計12年間の教育を連続したものとしてとらえています。
この取り組みによるメリットは、幼稚園卒業から小学校入学までを継ぎ目のない、いわゆるシームレスにすることで新しい環境になじむことができず集団行動ができないといういわゆる「小1問題」を未然に防ぐことができるところにあります。
また、幼稚園と保育園との連携により計画的に体力の向上を目的とした体育にも取り組んでおり、通常、幼稚園単体では養えない体力の育成をすることもできるのです。
定期的に防災教育も行っているため、小さいころから危機回避能力を身につけることができるのもポイントです。
このような幼・小中一貫校も子育てファミリーにとっては大きなメリットとなるでしょう。
小さい子供がいるご家族では、幼稚園から教育に力を入れている港区に住むことを是非おすすめします。
最後に港区に住むメリットの3つ目は資産価値が高いということです。
資産価値が高いといわれている理由は何なのか、港区の最新の地価や前年度からの変動も合わせてご紹介していきます。
資産価値が高いと言われている港区の最新の地価は平均423万8,947円/㎡、坪単価は1,401万3,049円で、基準地価ランキングでは市町村別3位にランクインしています。
昨年と比べた時の変動率は9.01%の上昇です。
すなわち昨年と比べて9.01%も地価が上がっているようです。
これも港区の資産価値が高いためでしょう。
港区にはいくつか資産価値が落ちにくいエリアが存在します。
それが以下の3つです。
・南青山
・赤坂
・元麻布
この3つのエリアは不動産業界では「3A」とも呼ばれるエリアです。
この3つのエリアに限らず、資産価値が高いエリアに総じて言えることではありますが、この共通点は利便性です。
駅や繁華街に近く、都心に近いため利便性が高くなるので資産価値も上がりやすくなります。
さらに、資産価値の高いエリアに限って、マンション周辺では喧騒もなく静かという特徴が挙げられるのです。
今回は港区に住む際のメリットをいくつかご紹介しました。
子育てファミリーに注目してほしいのは待機児童数減少した港区の取り組みと、教育環境の良さです。
どちらも、家族で港区に住むにあたってとても大きなメリットになるでしょう。