高輪ゲートウェイ駅は、約50年ぶりに誕生する、JR山手線の新駅とあって、注目されています。
高輪ゲートウェイという、駅名の命名をめぐる騒動も記憶に新しいのではないでしょうか?
高輪ゲートウェイ駅を含む、駅周辺の再開発により、周辺の地価が上昇傾向にあると、国土交通省の地価調査でも明らかになっており、話題となっています。
この記事では、高輪ゲートウェイ駅や再開発が、周辺地域や土地の価格に、どのような影響を与えるのかについて説明します。
地価の動向が気になる方は、ぜひチェックしてみてくださいね。

高輪ゲートウェイ駅の新設により、駅周辺の地価が上昇傾向にあるといわれています。
駅周辺の土地の価格にどれくらいの影響を与えるのでしょうか?

高輪ゲートウェイ駅は、品川駅と田町駅の間に新しく新設される駅です。
JR山手線と、京浜東北線が停車することになっています。
高輪ゲートウェイ駅は、2020年3月中旬ごろに、暫定開業を予定しています。
・駅名命名をめぐり騒動に
新駅の新設にともない、その駅名は、公募により決定されると思われていました。
しかし、公募で1位だった「高輪」や、2位の「芝浦」という駅名ではなく、130位だった「高輪ゲートウェイ」という駅名が採用されたため、騒動にもなりました。
・なぜ新駅が新設されることに?
高輪ゲートウェイ駅が新設される場所には、かつてからJR東海道線などの車両基地がありました。
2015年に上野東京ラインが開業したことにより、基地に収容する車両の数が大幅に減ったことから、基地の見直しを行い、新駅が新設されることになったのです。

・品川開発プロジェクトは大規模複合開発
高輪ゲートウェイ駅の開業と、駅周辺を再開発する「品川開発プロジェクト」。
リニア中央新幹線の開通や、国際都市化なども視野に入れた大規模な複合開発です。
国土交通省による都道府県地価調査でも、「開発の進展にともない、当面は地価の上昇傾向が続くと思われる」と発表されており、地価の上昇傾向が明らかになっています。
・周辺の地価は上昇傾向
田町駅に近い地域から順番に、1〜4街区を整備し、24年には街開きを行う予定です。
1街区には、地上43階建ての住宅中心の大規模複合施設を建設予定、2〜4街区には、国際交流拠点として、オフィスや文化施設、宿泊施設などを整備する予定になっています。
2000年代に品川駅の海側の港南口地域でマンションの供給が増加した当時の新築の坪単価の平均相場は、200万〜220万円ほどでしたが、最近では、中古でも坪単価300万円超となっており、地価が上昇傾向にあることがわかります。
2027年のリニア中央新幹線の開通までは、土地の価格は少しずつ上昇していくのではないかと考えられています。
新駅が開業すると、周辺にたくさんのマンションなどが建設され、居住人口が増加し、さらに商業施設の開業により、雇用も増加します。
居住人口や雇用の増加も、地価が上昇することにつながるのです。
・高輪ゲートウェイ駅開業で利便性がアップ
品川駅の西側にある高輪エリアは、交通の利便性があまりよくなかったのですが、高輪ゲートウェイ駅が新設されることにより、利便性が大幅にアップします。
高輪エリアは、これまでもその地域ネームバリューが高く、1億を超える価格のマンションもありました。
高輪ゲートウェイ駅の開通により、利便性がよくなることで、さらに地価が上昇するのではないかと考えられています。

高輪ゲートウェイ駅の周辺地域では、品川開発プロジェクトにより、さまざまな再開発が行われています。
それにともない、マンションも再開発が進んでいます。
高輪エリアでは、大和ハウス工業が、35階建てのタワーマンションを建設する、建て替え事業を計画しています。
販売価格については、現在調整中ですが、坪単価600万以上を想定しています。
また、すでに建設済みの、泉岳駅から徒歩5分の場所にある新築マンションは、高輪ゲートウェイ駅開業前にも関わらず、完売となっており、その注目の高さがうかがえます。
駅周辺には、「ゲートウェイ」という名前にふさわしく、国際交流の盛んな玄関口を目指しており、よりグローバル化を意識した居住施設が建設される予定です。
約869戸の居住施設が整備され、そのなかの約200戸は、国際水準を満たす設備が導入される予定になっています。
高輪ゲートウェイ駅周辺は、これからどんどん発展していくエリアとして、注目されており、この地域はますますマンションの再開発が進んでいくとみられています。

「品川開発プロジェクト」により、高輪ゲートウェイ駅周辺では、オフィスビル、マンションなどの居住施設をはじめ、さまざまな再開発が行われています。
高輪ゲートウェイ駅の中のテナントなども気になりますね!
高輪ゲートウェイ駅は、どのような駅なのでしょうか?
さっそくチェックしてみましょう!

高輪ゲートウェイ駅を設計したのは、有名な建築家である隈研吾氏です。
新国立競技場や、根津美術館を設計したことでも知られています。
折り紙をモチーフとした大きな屋根と、障子をイメージした木が特徴的な和モダンなデザインです。

高輪ゲートウェイ駅の構内には、案内ロボット、清掃ロボット、警備ロボットといった、さまざまなロボットが導入されます。
高輪ゲートウェイ駅では、まさに近未来の駅体験ができるのですね!

高輪ゲートウェイ駅の2階改札内に、「TOUCH
TO GO」というお店が出店します。
このお店は、商品を手に取るだけで、買い物ができる無人AI決済技術を導入した ウォークスルー型キャッシュレス店舗です。
ゲートを通過し、お店の中に入ると、カメラがお客様情報を認識します。
欲しい商品を手に取ると、どのお客様がどんな商品を手にしたのかカメラなどの情報から、AIがリアルタイムで認識します。
決済エリアへ商品を持っていくと、タッチパネルにお客様が手にした商品の金額が自動で表示されます。
キャッシュレス決済して、ゲートを通過してお店を出るという仕組みです。

高輪ゲートウェイ3階改札の外に、スターバックスが出店します。
スターバックスでは、高輪ゲートウェイ駅の利用者が、より便利に使えるサービスを導入しています。
交通系電子マネーでの決済が可能で、レジに並ばずに商品が購入できる「モバイルオーダーアンドペイ」サービスが利用できます。
また、店内にシェアオフィスとして使用できる「ステーションブース」が設置されます。

高輪ゲートウェイ駅の新設をはじめ、駅周辺についても今後もどんどん再開発が進んでいくと考えられています。
再開発により、駅周辺には、文化創造施設、生活支援施設、ホテルや商業施設が建設予定です。
品川駅をハブ化する駅として開業する高輪ゲートウェイ駅ですから、より多くの利用者が見込まれます。
現在、高輪エリアには家電量販店はありませんが、今後、駅の周辺に家電量販店が出店する可能性もあるでしょう。
また、映画館などの娯楽施設も駅周辺にできるかもしれません。
駅周辺の再開発により、今後ますます発展していくと考えられます。

高輪ゲートウェイ駅の新設をはじめとした、品川開発プロジェクトにより、駅周辺の再開発はどんどん進んでいます。
新駅開設により、利便性が高くなり、雇用や居住人口が増加するため、高輪ゲートウェイ駅周辺の地価は、上昇する傾向が今後もしばらく続きそうです。