経年劣化や地震が原因で家にひび割れが生じてしまうと、「売却できないのでは」「価格が下がってしまいそう」と不安に感じる方もいるかもしれません。
ひび割れがある家でも売却はできますが、価格が安くなりやすいため、高値で売却するにはコツが必要です。
この記事では、ひび割れが家の売却価格へ与える影響や売却のコツ、家のひび割れを放置するリスクをご紹介します。
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家のひび割れが家の売却価格にどのくらい影響を及ぼすかは、ひび割れの場所や大きさによって異なります。
そのため、ひび割れがあるからといって必ずしも売却価格が安くなるわけではありません。
コンクリートや外壁材のひび割れであれば問題ありませんが、家の強度に影響を及ぼすひび割れは売却価格に影響します。
まずは、ひび割れが家の売却価格にどのくらい影響を及ぼすかを、ひび割れが発生した場所ごとにご紹介します。
内壁のひび割れ
家の中の内壁や壁紙などに生じたひび割れは、家の売却価格にほとんど影響しません。
内壁に使われる石膏ボードは補修しやすく家の強度にも影響を及ぼさないため、ひび割れが起きていてもあまり気にする必要はないでしょう。
ただし、家がふぞろいに沈む不同沈下が原因でひび割れが起きている場合は売却価格に大きく影響するため、念のため不同沈下が起きていないか確認することをおすすめします。
基礎のひび割れ
家の土台部分にあたる基礎にできたひび割れは、家の構造に影響を及ぼす可能性が高いため、売却価格に大きく影響します。
ひび割れの大きさによっても異なりますが、目安として幅0.5mm以上になると価格に影響を及ぼします。
また、幅が0.5mm未満であっても、深さが20mm以上の場合やさび汁がにじんでいる場合も同様です。
これらの基準は国土交通省が発表しているもので、この条件に合うひび割れが基礎にあると家の強度に何らかの問題が生じるとみなされます。
基礎にこれらのひび割れが発生している場合、家の売却価格は相場より20%~30%ほど安くなるのが一般的です。
外壁のひび割れ
外壁のひび割れは、外壁材のみであれば売却価格に影響はありませんが、下地まで達していると売却価格に影響を及ぼします。
外壁は建物を直接支えるわけではないので、外壁材にひび割れができただけでは家の強度に影響はありません。
しかし、合板・ラス金網・防水紙などの下地材にひびが入ると雨水が家の内部に入り込み、柱など家の構造の劣化を早めてしまいます。
下地にひび割れが発生している場合、家の売却価格は相場より10%~20%ほど安くなるのが一般的です。
ひび割れがある家を売却するコツ
基礎や下地にひび割れがある家は買主を見つけるのが難しく、希望より価格を下げて売却しなければならないケースも少なくありません。
そんな状況でも、ひび割れがある家をなるべく高値で売却するコツをご紹介します。
ホームインスペクションを受ける
ホームインスペクションとは、住宅の劣化具合や必要な修繕などを調べる調査を指します。
ホームインスペクションを受ければ、ひび割れが家の強度にどのくらい影響を及ぼすかがわかるので、買主も安心して購入できるのがメリットです。
ひび割れの状況を正確に伝えなかったり売却後に重大なひび割れを発見した場合、契約不適合責任を負うおそれもあります。
トラブルを防ぐためにも、ひび割れがある家を売却する際にはホームインスペクションを受け、ひび割れの状況を正確に告知するのが売却のコツです。
修繕してから売却する
基礎や下地にひび割れがある場合、修繕してから売却したほうが高く売れます。
買主に安心して購入してもらうためにも、これまでにおこなってきた修繕も含めた修繕履歴を残しておきましょう。
ただし、ひび割れの修繕にかかる費用は規模によっても大きく異なり、数万円で済むケースもあれば数百万円かかるケースもあります。
修繕してから売るのとそのまま売るのとではどちらが得かを計算し、比較したうえで修繕するかどうかを決めるのがおすすめです。
瑕疵保険に加入してから売却する
瑕疵保険とは、瑕疵に気付かずに家を売却したときに売主が負担しなければならない補修費用を補償する保険です。
軽微なひび割れだと思って買主に通知せず家を売却し、後から家の強度に重大な影響を及ぼすひび割れだと発覚した場合、費用負担は売主が負担しなければなりません。
そんなときでも、瑕疵保険に入っていれば補修費用を補償してもらえます。
瑕疵保険に入っていれば瑕疵が発見されたときに必ず対処できるので、買主も安心して購入できるのがメリットです。
ただし、瑕疵保険には検査があり、検査で大きな問題が見つからなかった場合に加入できるため、ひび割れの程度によっては加入できないケースもあります。
問題がある場合でも補修によって問題が解消されれば加入できるので、売却前に修繕して瑕疵保険に加入するのも良いでしょう。
家のひび割れを放置するリスク
家のひび割れを放置すると、ひび割れが悪化してどんどん資産価値が下がってしまいます。
家の資産価値を下げないためにも、ひび割れを見つけたら早めに業者に依頼して修繕してもらいましょう。
家のひび割れを放置すると次のようなリスクがあります。
家の劣化が早くなる
家はメンテナンスをしていても経年劣化していくものですが、ひび割れを放置すると劣化の速度が早くなってしまいます。
ひび割れから雨水が入り込むと、柱の腐食や鉄骨のさびなど、家の構造が被害を受けるリスクがあるため注意が必要です。
また、雨水で湿った家にカビが繁殖し人体に悪影響を与えるリスクもあるなど、家の資産価値だけでなく家族の健康までも損なわれてしまいます。
家が傾くおそれがある
ひび割れの原因が不同沈下の場合、放置していると不同沈下が進行してますます家が傾いてしまうかもしれません。
不同沈下は、地盤の強度が一定ではない場合に、もっとも地盤が柔らかい部分が深く沈んでいくことで発生します。
ひび割れが発生しているだけでは家の傾きに気づきにくいかもしれませんが、やがて実感できるまでに家が傾いてしまうおそれがあります。
地震などで倒壊するリスクがあるのはもちろん、窓や戸が閉まりにくくなったり家族の平衡感覚が失われたりなどさまざまなリスクがあるため、不同沈下でひび割れができた家を放置するのは危険です。
家が倒壊するおそれがある
ひび割れがある家では家を支える柱や鉄骨が劣化しやすいため、家の重さを支えきれずに倒壊してしまうリスクがあります。
家の構造が劣化してしまうと耐震性を満たすことができず、地震などの災害で倒壊してしまうおそれがあるため、放置するのはきわめて危険です。
さらに、ひび割れの原因が不同沈下の場合は、さらなる地盤の沈下や地すべりなどにより家が倒壊するおそれがあります。
家の資産価値を下げてしまうだけでなく、家に住む家族の命も危険にさらしてしまうリスクがあるため、ひび割れは適切な補修が必要です。
まとめ
家のひび割れが売却価格に影響を及ぼすかどうかは大きさや場所によって異なり、家の強度に影響を及ぼすひび割れがある場合は売却価格が何割か下がってしまいます。
ひび割れを放置すると家の資産価値が下がるだけでなく家に住む家族にも悪影響があるため、発見したらなるべく早めに修繕しましょう。
すでにひび割れがある家を売却する際には、ホームインスペクションを受けたり修繕をしたりして、買主が安心して購入できるようにすると高値で売却できるでしょう。
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