一戸建てを購入する場合、住宅のメンテナンス費用やリフォームの時期を把握しておくことが大切です。
この記事では、一戸建ての「サイディング」にスポットをあて、サイディングのリフォーム時期や理由について解説します。
これから一戸建てを購入しようとお考えの方は、ぜひ参考にご覧ください。
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弊社へのお問い合わせはこちら一戸建てのサイディングとはどんなもの?
「そもそもサイディングってなに?」と疑問に思っている方がいるでしょう。
ここでは、サイディングとはなにか、どのような特徴があるのかを解説します。
サイディングとは?
サイディングとは、建物の外壁に利用される外壁材のことです。
外壁材はパネル形状になっており、工場であらかじめ成型されて現場に運ばれます。
その一つひとつを建物の壁に合わせて、隙間なくぴったりと貼り付けていきます。
工事費用が安い、施工時間が短縮できるというメリットから、現在国内でもっとも利用されている外壁材です。
サイディングの特徴
サイディングの特徴は、なんといっても施工費用が安いことです。
サイディングが普及するまでは、左官職人による手作業のモルタル仕上げが一般的でした。
しかし、モルタル仕上げには高度な技術が必要で、作業に時間がかかることから費用が高い傾向にあります。
一方、サイディングであればパネルを貼り合わせるだけなので、モルタル壁のように左官技術が必要ありません。
そのほかにも、サイディングには以下のような特徴があります。
●工場生産により品質が安定している
●さまざまな種類やデザインがある
●耐天候性・耐水性に優れている
このような特徴から、サイディングは現在、トップシェアを誇る外壁材となっています。
外壁タイルとの違いは?
外壁には、モルタルとサイディングのほかに「外壁タイル」も存在します。
外壁タイルとは、石や土などを高温で焼き上げたものです。
高級感のある仕上がりで傷や汚れに強く、メンテナンス費用が安く済むという魅力があります。
一方、モルタルやサイディングに比べて、初期費用が高額になるという点がデメリットです。
一戸建てのサイディングにリフォームが必要な時期は?
サイディングの耐用年数は40年前後といわれています。
ただし、その間なにもしなくて良いというわけではありません。
メンテナンスを怠ると早く寿命がきてしまうため、40年の間に定期的にリフォームする必要があります。
なお、サイディングは以下の4種類に分類され、メンテナンス周期はそれぞれで異なります。
●窯業系サイディング
●金属系サイディング
●木質系サイディング
●樹脂系サイディング
それぞれのリフォーム時期と特徴について、順番に解説します。
窯業系サイディング
サイディングのなかでもっとも一般的なのが「窯業系サイディング」です。
材料はセメントと木質系の繊維を練り合わせたもので、色を付ける塗装をして仕上げます。
塗料が劣化すると、水分を吸収してサイディング自体もダメージを受けるため、塗料の劣化が始まる7~10年でメンテナンスが必要です。
金属系サイディング
金属系サイディングとは、その名のとおり金属の素材でできた外壁材です。
窯業系サイディングの次によく用いられています。
金属なので遮音性や断熱性が高いという特徴があります。
メンテナンス時期の目安は10~15年で、サビや色あせが発生した場合に塗り直しが必要です。
木質系サイディング
木質系サイディングは、木材を主材とする外壁材です。
木の温もりを感じるデザインで、カントリー風の住宅に仕上げたい方におすすめです。
熱を吸収しにくいため断熱性に優れていますが、防火指定のある地域では使用できません。
リフォーム時期の目安は8~10年ほどです。
表面に施した透明な塗料が、劣化してきたタイミングでメンテナンスをおこなう必要があります。
樹脂系サイディング
塩化ビニル(プラスチック)でできている外壁材を「樹脂系サイディング」といいます。
海外では主流のサイディングですが、日本ではあまり見かけません。
塩害と凍害に強く、窯業サイディングや金属サイディングよりも耐久性に優れています。
そのため、リフォーム時期の目安も10~20年ほどと長いのが特徴です。
しかし、日本ではまだ施工できる職人が少なく、費用が高額になる傾向にあります。
一戸建ての外壁サイディングにリフォームが必要な理由
サイディングは耐用年数が長いものの、塗装によるリフォームは欠かせません。
「そもそもなぜサイディングには塗装が必要なの?」と疑問に思っている方がいるでしょう。
サイディングの劣化を放置すると、外壁材が雨や風によってダメージを受け、やがて内部の躯体が腐食する可能性があります。
躯体まで腐食すると、塗装のリフォームよりも高額な修繕費用がかかります。
こうしたことを防ぐため、定期的なメンテナンスが必要不可欠なのです。
サイディングが劣化したときに出てくる症状は以下のとおりです。
カビやコケの発生
年数が経過すると、建物の外壁にカビやコケが目立つようになります。
この時点では、内部にダメージがあるわけではないため、基本的に塗装の塗り直しを急ぐ必要はありません。
ただし、塗料の防水性能が落ちてきている可能性があります。
カビやコケの発生が見られたら、塗装工事を検討しても良いかもしれません。
色あせ
塗料が劣化し始めると、色褪せがみられます。
塗布して間もない頃よりも色が褪せていると感じたら、塗料の効果が薄くなっている可能性が高いです。
チョーキング現象
チョーキング現象とは、指でサイディングを触った際にチョークの粉のようなものがつく現象です。
この現象がみられたら、塗料の効果はほとんどないと考えましょう。
放っておくと塗膜が剥がれ出し、外壁材自体が雨にさらされるようになるため、なるべく早めにメンテナンスをすることが大切です。
塗装の剥がれ
塗装が剥がれていたり一部が膨れていたりする場合、露出した下地が雨を吸収して、躯体の腐食につながります。
躯体まで腐食してしまうと、修繕費用が高額になってしまいます。
すぐに対処する必要があるでしょう。
コーキングのひび割れ
コーキングとは、サイディング同士の隙間を埋めるゴム状のものです。
ここにひびが入ると、雨漏りの発生につながります。
コーキングのヒビや割れを発見したら、早めに対処するようにしましょう。
サイディングボードの欠損
ここまでご紹介した状態になっても対処せず、そのまま劣化が進むと、サイディングの外壁自体に割れや欠損が生じ始めます。
欠損部分から雨水や虫が侵入する可能性があるため、できるだけ早くメンテナンスをおこなう必要があります。
塗装によるリフォームにかかる費用は?
サイディングの塗装工事にかかる費用は、塗料の種類によって異なります。
外壁150㎡の場合の費用相場を、塗料の種類別で見てみましょう。
●ウレタン(耐用年数5〜10年):1,800~2,200円/㎡
●シリコン(耐用年数7〜15年):2,300~3,500円/㎡
●フッ素(耐用年数15〜20年):3,230~4,500円/㎡
耐用年数が長い塗料ほど工事費用が高くなります。
予算やライフプランにあわせてどれを選ぶか検討しましょう。
まとめ
今回は、一戸建てのサイディングをリフォームする時期や理由について解説しました。
サイディングは日本でもっとも利用されている外壁材で、なかでも窯業系サイディングが主流です。
耐用年数は40年と長いものの、再塗装によるリフォームは定期的におこなう必要があります。
劣化したまま放置していると、雨水の侵入により躯体まで腐食してしまうため、メンテナンス時期にあわせて再塗装をおこないましょう。
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