屋上のある生活はとても魅力的で、ぜひ作りたいと考えている方も多いでしょう。
しかし屋上には、メリットだけでなくデメリットもあるため、施工を決める前にしっかり検討して見極めることが大切です。
この記事では、戸建てに屋上を作ることのメリットやデメリットとともに、その後のメンテナンスについても解説します。
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屋上があることで、他には代えがたいメリットがたくさん生まれます。
ひとつずつご紹介しますね。
洗濯物が広々干せる
屋上がなければ、ベランダに洗濯物を干すのが一般的です。
しかし広いベランダのある家は少なく、奥行きが1m以下と狭い空間に限定されていることが多くあります。
洗濯物を干すスペースが少ないと、休日には1週間分の洗濯物を干すためにベランダに置いてあるものをどかして乾いたら戻す、という手間が発生しかねません。
ベランダの向きや立地によっては、日の当たらない時間帯も多いでしょう。
しかし、屋上があれば、広い空間を自由に使えるため、どこになにを干すか考えるストレスもなく、広々と洗濯物を干すことができます。
また、屋上であれば日陰になってしまう心配も少なく、洗濯物が乾きやすいというのもメリットですね。
開放感がある
屋上は、庭やベランダと比べて、道路や近所の家の窓から距離があるため人の目が届きにくく、また空間的にも開放感があります。
最近では、屋上を使ってのキャンプやグランピングなど、おうち時間を充実させている方が多くいることから、魅力的な関連グッズが多数販売されています。
都会でも高い位置から周囲が見渡せた場合、特別感を味わうこともできますね。
また、庭の代わりに屋上を使ってガーデニングすれば、広さと開放感を活かしてテーブルや椅子などを置いて植物鑑賞を楽しむといった、地上の庭とは違う空間演出ができるでしょう。
子どもの遊び場になる
家の外で子どもを遊ばせていると、交通事故にあったりや迷子になる可能性や、不審者に目を付けられる危険性もあり、心配なことが多いですよね。
屋上であれば、車にぶつかる心配はなく、他人の目もないため、思い切り子どもを遊ばせることができます。
夏には大きなビニールプールを置けば、外出せずに水遊びを楽しむこともできます。
背の高い柵を設置するなど、転落防止措置だけは確実におこなっておくと安心です。
戸建てに屋上を作るデメリット
メリットが多くある戸建ての屋上ですが、注意しておきたいデメリットも併せてご紹介します。
雨漏りのリスクが高まる
屋上のない一般的な屋根では、勾配があるため、雨が強く降っても自然と流れ落ちていきます。
しかし屋上ではそこまでの勾配を付けられないことがあり、その場合は雨水が溜まりやすくなります。
落ち葉や砂などで雨どいの排水が機能しなくなると、屋上に水が溜まり続け、雨漏りする可能性があります。
そのため、排水溝や雨どいのこまめな掃除は欠かせません。
施工費用がかかる
工務店やハウスメーカーによって、施工にかかる費用は異なります。
しかし通常の勾配屋根と比べると、費用が大きくなりやすい傾向にあります。
一般的には、10~20坪ほどの広さの屋上を追加で作ると、100~300万円ほどかかります。
費用の内訳は、防水工事、階段の設置、柵やフェンスの設置、仕上げ工事に、水栓やコンセントなどの設備工事の費用です。
設備にこだわりがあったり、特殊な配慮が必要な場所であれば、それだけ費用も高くなります。
費用を抑える方法として、たとえば、屋上に続く階段を設置したい場合、内階段ではなく外階段にするという方法があります。
しかし、外階段は雨ざらしになるため耐久性が低く、行き来の際にも雨に濡れるなどのデメリットがあります。
費用と利便性のバランスを見て、どのような設備にするかを決めるのがポイントです。
なかには屋上付きの戸建てを得意としており、安い料金で屋上が作れるハウスメーカーもあります。
反対に、あまり屋上を作ることに積極的でない会社に依頼すると、費用は高くなる傾向があります。
設備を検討する際は、希望する設備を設置するために意識すべきポイントやその設備の施工が得意なメーカーについて不動産会社に相談してみるとよいでしょう。
屋上の下の部屋が暑くなりやすい
勾配のある屋根なら、屋根の下から階下の天井まで小さな空間があるため、外の熱をある程度遮断してくれます。
しかし屋上を作ると、屋上のすぐ下に居室が広がっているため、外からの熱をそのまま受けやすくなります。
また、屋上のある戸建てでは、庇(ひさし)が作られていないことが多いです。
そのため、窓からの日差しがそのまま部屋に入ってくるため、さらに暑くなりやすいという特徴があります。
屋上緑化をすることで断熱性を高めることもできます。
緑化で暑さをやわらげたい場合は、屋上を芝生にするなど、費用をかけて本格的な緑化に取り組んでみることも一つの手段です。
戸建てに屋上を作ったあとのメンテナンス
屋上は作って終わりではありません。
直射日光に当たり、風雨にさらされる屋上の設備は劣化が早いのも実情です。
その後のメンテナンスが非常に重要であり、それにより快適な住環境を維持できるかが決まります。
防水補修をおこなう
戸建ての屋上で問題となりやすい雨漏りを防ぐためには、定期的な防水補修が欠かせません。
雨や雪からの雨漏りを防ぐために、約15年ごとに防水工事をおこなう必要があります。
部分的な補修であれば費用もそれほどかかりませんが、もし全体的な補修が必要となった場合、100万円を超える費用がかかることもあります。
そのため、計画的に修繕費用を用意しておくと安心です。
また、施工からそれほど期間が経ってなくても、天井にできた雨のしみや、部屋の湿度の上昇、防水シートのはがれ、屋上の水たまりなどに気付いたら、なるべく早めに補修工事をするとよいでしょう。
本格的な雨漏りが起きる前にメンテナンスすることが大切です。
こまめに掃除をおこなう
屋上は吹きさらしになっているため、飛んでくる落ち葉や砂ぼこりなどで汚れやすいものです。
屋上のある戸建てで快適に過ごすには、こまめな掃除が欠かせません。
また、排水溝が落ち葉などで詰まってしまうと、雨漏りの原因となります。
とくに台風など、天気が荒れた場合、なるべく早めに掃除をすることで、大きなトラブルを避けられます。
手すりや柵のメンテナンスをおこなう
屋上には転落防止のために手すりや柵を設置することが多くあります。
風雨にさらされて想定よりも劣化が早いことも考えられるため、保証期間内であっても定期的に安全性をチェックしておきましょう。
普段はご自身で確認する程度で充分ですが、新築からある程度の年数が経過したら、専門家の検査を受けるとなお安心ですね。
とくにお子さんのいるご家族で屋上のある住宅を検討している方にとっては、子どもの事故死のなかでも、転落によるものは多数起きているため、落下防止のための対策やメンテナンスを意識しておくことは重要です。
また、手すりや柵のメンテナンスにより、転落事故を防ぐだけではなく、設備そのものの落下を防ぐこともできます。
設備全体でなくても、部品が落ちただけで隣家の屋根を傷つけたり、庭に落ちてしまったり、誰かに当たってけがをさせる危険性もあります。
万が一の事態を避けるために、手すりや柵のメンテナンスは欠かさずおこなうようにしましょう。
まとめ
戸建てに屋上を設置するメリットとデメリット、その後のメンテナンスについてご説明しました。
屋上は設置にもその後の維持にも費用がかかるなどのデメリットがありますが、都会のなかでも自由に使える屋外スペースが生まれるのは大きなメリットです。
ご自身の理想の暮らしと照らし合わせて、屋上を設置するか否かを決断するとよいでしょう。
新しい家のことでお悩みがあれば、ぜひ弊社までお気軽にご相談ください。
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