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すでに完成した状態で販売されている建売住宅は、引き渡しまでの期間が短く、スムーズに新生活が始められることもあって人気が高くなっています。
建売住宅を見学するときには、どんなところに注意すれば良いのでしょうか?
今回は、建売住宅を見学するときのチェックポイントをご紹介します。
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弊社へのお問い合わせはこちら建売住宅を見学するときのチェックポイント①周辺の環境
不動産を購入するときは、何よりも立地や環境の確認が重要です。
立地や環境について確認しておきたいことは、主に「利便性に関すること」「住環境に関すること」「安全性に関すること」の3つです。
利便性に関すること
まず、最寄り駅までの距離や、勤務先や学校、主要駅までのアクセスなどを確認しましょう。
近所にスーパーマーケットやコンビニエンスストアがあるか、役所や図書館などの公共施設があるかも重要なポイントです。
近所で再開発などがおこなわれている場合は、今後、より利便性が向上する可能性があり、生活が快適になったり、地価の上昇が見込めるかもしれません。
住環境に関すること
都市計画区域内であれば、地域ごとに建物の用途を定めた用途地域が指定されています。
用途地域には住居系地域・商業系地域・工業系地域の3区分、全部で13の地域がありますが、物件がどの用途地域にあり、将来周辺にどのような建物が建てられるのかは確認しておきましょう。
たとえば工業系地域であれば、近所に工場ができてトラックの往来が増える可能性がありますし、商業系地域であればゲームセンターやパチンコ店などができる可能性もあります。
一方、住居系地域では用途地域の他にも、文教地区や風致地区、高度地区といった指定があることも多く、それらの規制によって良好な住環境が守られています。
治安の面では、市区のホームページなどで犯罪発生件数などが確認できるので、事前にチェックしておくと良いでしょう。
また、周辺に公園など緑を感じられるスポットがあるか、夜の駅からの道のりは暗くないか、細かいところではゴミ置き場の位置などもチェックしておきましょう。
お子さまがいらっしゃる場合は、公立小中学校の評判や学習塾の充実度なども確認しておくと良いでしょう。
安全性に関すること
日本は自然災害の発生件数が多い国であるため、そのリスクを考慮することは非常に重要です。
周辺に坂道が多いエリアや、前面道路や隣地との高低差が大きい場合、大雨や台風の時に被害を受けやすくなります。
まずは、ハザードマップに所在地を入力してどのようなリスクが示されているかを確認しておきましょう。
洪水・津波・土砂災害などの自然災害の被害履歴に基づいて、想定される災害リスクをわかりやすく示されています。
とくに、近年は大雨による土砂災害で甚大な被害が出るケースも増えているため、土砂災害警戒区域に指定されていないかは必ず確認しておきましょう。
ハザードマップの目的は、地域の自然災害リスクを正しく理解することです。
リスクに応じて、日ごろから適切な避難ルートの確認や、防災グッズなどの備えをしておきましょう。
建売住宅を見学するときのチェックポイント②建物 (構造・室内・設備)
次に、建物のチェックポイントをご紹介します。
構造のチェックポイント
資料と照らし合わせて、どのような構造になっているのかを事前に確認しておきましょう。
●基礎(布基礎、ベタ基礎など)
●構造(木造軸組構法、2x4など)
●外壁(サイディング、モルタル、タイルなど)
●屋根(形状や材質)
使われている素材などを確認しておけば、将来的にかかるメンテナンスコストなどもイメージしやすくなります。
屋外のチェックポイント
●隣地との境界がきちんと明示されているか
●塀やブロックなど、隣地との共有になっているものはないか
●基礎や外壁にひび割れはないか
新築の段階で建物にひび割れなどがあるケースは稀ですが、念のため確認しておきましょう。
また、外構の工事が完了していない場合は、完了図面や完了時期を確認しましょう。
室内のチェックポイント
まずは、手元の間取り図面と建物がきちんと合っているか、きちんと作動するかを確認しましょう。
●収納量は十分にあるか
●家事動線は悪くないか
●ドアのタイプや開閉方向、スムーズに開け閉めできるか
●窓のタイプや大きさ、開け閉めに固さはないか
●屋根裏と床下の点検口はあるか
●床を歩いて変な音がする箇所はないか
●照明の数と位置
●コンセントやスイッチの数と位置
照明やコンセント、スイッチまでは図面に載っていないかもしれませんが、建売住宅は後から照明やコンセントなどを追加することができないため、見学の時にチェックしておきましょう。
設備のチェックポイント
建売住宅にも、注文住宅と同じようにシステムキッチンやユニットバス、洗面所、トイレなどは最新の設備が入っていますが、物件の価格帯によってグレードはさまざまです。
キッチン
高価格帯の物件ほど豪華な仕様になっていますが、グレードによる価格差が出るのは主に面材(扉部分)で、基本的な機能はあまり変わりません。
食器洗い乾燥機や換気扇がある場合は、使い勝手をチェックしておきましょう。
ユニットバス
物件によって浴室のサイズが異なるため、実際にバスタブに入ってくつろげるかを確認してみましょう。
洗い場の床やシャワーヘッドなどにもメーカーによって違いがあります。
洗面所
物件によっては、デザイン性の高い造作洗面台を設置しているところもあります。
散らかりやすい場所でもあるため、収納量や使い勝手を確認しておきましょう。
トイレ
一戸建てはトイレが2か所に設置されていることが多くなりますが、1か所しかない物件もあります。
シャワー付きトイレはほとんどが標準装備となっています。
建売住宅を見学するときのチェックポイント③契約に関する注意事項
建物を見るだけではわからないのが、契約に関する注意事項です。
契約条件や、建物の保証内容、アフターサービスなどを確認しましょう。
建売は売主直販の物件が良いって本当?
建売住宅の場合、仲介手数料がかからない売主直販の物件を選びましょうという解説がよくあります。
しかし、売主直販の物件が必ずしも安いとは限りません。
仲介手数料がかかる物件でも、トータルのコストは売主直販の物件より安いこともあるため、重要なのは自分の条件に合っていること、諸費用も含めたトータルのコストを意識することです。
また、仲介の不動産会社を挟むことで、値段交渉やトラブルが発生したときの交渉がしやすくなるというメリットもあります。
品質に関する書類
1990年代に社会問題化した欠陥住宅問題を是正するため、2000年4月1日、「住宅の品質確保の促進等に関する法律」が施行されました。(通称:品確法)
この法律によって導入された「住宅性能表示制度」により、それまであいまいだった住宅の品質の基準が整備され、建物の耐震等級などが明示されるようになりました。
見学の際には、耐震等級や構造計算などの書類が用意されているかなどを確認しましょう。
また、新築住宅の購入後10年以内に発生した雨漏りなど重大な欠陥については、売主または建設会社が修繕などの責任を負うことが定められています。
これを「契約不適合責任」(瑕疵担保責任)といいます。
性能評価書を取得した住宅は、万が一紛争になっても指定住宅紛争処理機関(各地の弁護士会)を手数料1万円で利用することができるようになっています。
そのようなアフターサポートの体制は建物を見るだけではわからないため、現地の担当者に確認しましょう。
まとめ
建売住宅にの見学について、建物を見るだけではわからないポイントを中心に解説しました。
住まい探しは楽しいことも多いですが、気を付けるべきポイントも多くあります。
ご不安な点があれば、小さなことでもご遠慮なくご相談ください。
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